ニッキ ゆり 【HOME】
- 2003年04月02日(水)
決断力のない人
優柔不断な人
いつまでたっても何もやらない人
ワタシの嫌いな性格。
どうして1人で何も決められないんだろう。
どうして『彼氏』の意見がそこで必要になるんだろう。
一緒にいるワタシの意味なんて何もないじゃない。
だったら誘ったりしないで。
久しぶりの学校だったのにすごく腹が立った。
嫌な気分しかしなかった。
ワタシにはそこまで受け止められるほど、ココロは大きくなかったんだ。
自分にも腹が立って、雨の中走って帰った。
靴擦れがひどくて、靴下に血が滲んでいた。
毒舌になりそうだ。
ワタシはいい人なんかじゃないし優しい人なんかでもない。
ワタシは汚い人だし、周りが思う程ココロの広い人じゃない。
最終的にはなんでも「彼氏」の意見がないと決められない女には
絶対になりたくないと思った。
そんな甘ったれの女には絶対にならない。
黄色のハイネックにレースのキャミソールと
切り返しで水玉の柄になっているランニングシャツを合わせて
ロングカーディガンを着ていった。
「なんか洋服変ったね?」なんて言われて嬉しかった。
自分に似合う好きな洋服を着れるようになれたのはすごく幸せ。
小学生や中学生の時とはだいぶ変ったワタシがいた。
昔、ワタシはすごく太っていた。
身長は今と変りはないのに、体重だけは飛びぬけた数字だった。
1日の食事はお父さんと同じくらいの量を食べていたし
お菓子も半端ない量を食べていた。
あの時のワタシは塾のストレスを食べることで発散していたんだって
今になっては思うけど、当時のワタシは毎日疲れていて楽しいこともなくて
食べてる時だけが唯一、自由な時間だった。
進学塾に入っても成績は伸びないし、学校の勉強とは違う内容のテキストに
ずーっと馴染めずにいた。
クラスはいつも一番頭の悪いクラス。
テストを受けても成績はまったくあがらなかった。
「塾行ってるのに、あいつ頭悪いよな」なんて学校で言われて
どうして出来ないんだろう。なんでわからないんだろう。
そんなワタシが大嫌いだった。
学校から帰ってきて30分もしないうちに塾へ行った。
6時から8時までびっしり詰まった授業。
7時から15分だけ休憩があって、だいたいの人は15分で夕食を済ませた。
ワタシも15分でお弁当を食べた。
だけど、家に帰ってからもきちんと夕食を食べた。
夕食を食べたあとは決まって「勉強しなさい」それだけだった。
休日はもっとひどかった。
「食後30分はテレビ見ていいよ」
たった30分。ドラマも観れない。
いつからか、ワタシの食べるお菓子の量は猛スピードで増えていった。
塾でも学校でも成績は下から数えた方が早かった。
姉と同じ中学へ行くなんて、奇跡が起こらない限り無理だった。
ワタシの評定平均値で行ける中学へ、結局は行ったけど
みんなと同じ公立の中学へ本当は行きたかった。
同じマンションに住んでいても同じ中学には行けなくて
休みの日も会わなくなっていった。
寂しい気持ちはやっぱりお菓子で埋めていった。
家庭教師をつけてもあがらない成績。
中学でもやっぱり下から数えた方が早かった。
「お姉ちゃんはちゃんとやってるのに」
「ちゃんと勉強してるの?」
「ちゃんとやってるの?」
『ちゃんと』って何?ワタシにはずっと解らなかった。
美術と日本史と世界史と現国。自信持って成績表を見せられるのはそれしかなかった。
中学の頃、女の子が着る洋服は着れなかった。
サイズを探したってワタシの体系に合うものは
いつもメンズサイズしかなかった。
今みたいに可愛いと思った服を悩まずに着れることなんて
あの時は一度だってなかったと思う。
だから今は人一倍、おしゃれなものを着たいと思ってしまうし
人と違う可愛い洋服を着たいと思ってしまう。
どうして体重が減ったのかはわからない。
色んなことに限界が来たんだと思う。
親も先生も。
どんなに頭のいい家庭教師をつけたってあがらない成績。
大嫌いなモノはそこまでがんばれないワタシの性格。
何が分からないのか分からないならなんの手の打ちようもないわけで。
「勉強しなさい」って前ほど言われなくなってから
お菓子も食べなくなった。ご飯も普通の量に戻っていった。
親はワタシに期待をしていたんだと思う。
お姉ちゃんのように頭のいい高校に入って一流大学に入って
一流企業に就職してって。
妹のワタシにもそれが出来るんだと思っていたんじゃないかな。
あいにく、ワタシは化学や数学、英語が嫌いだったし
日本史や美術や国語の方がやっていて楽しかった。
ワタシの好きなもの、得意なものを諦めたと同時に解ってくれたのかもしれない。
専門学校をいいように思っていなかった両親も
今では応援してくれているし
1人暮らしだってさせてもらってるし。
感謝はしているんだけど。
あの時から変っていないのは
色んな物への劣等感や認めてほしい欲求や
人と同じことが大嫌いっていうこと。
それらが、これから先、良い方向に進んでほしいとワタシは思う。
おしゃれが出来ることがすごく幸せ。
可愛いと思う洋服で自分を包み込める事がすごく幸せ。
人と同じが嫌だと思う性格は
洋服や持ち物に現れてくるから
その性格だけはあの時と同じでよかったと思う。
昔のワタシも今のワタシも
全部ひっくるめて「大好き」って言える日が早く来るといいな。