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2003年04月01日(火)


朝から教習へ。修了検定の日。
中学入試の時よりも緊張していて、友達に何度も電話した。
「どうしよう。どうしよう」そればっかり。
頑張る気でいるけど、どうしても手が震えて悔しかった。


技能検定は合格した。
学科は30分も時間があるのに10分もかからないで終わってしまって
だめかな。あーなんか問題読んでると全部間違ってる答えに見える。
なんて1人ココロの中でつぶやいて、すぐに教室を出た。
学科の合否は明日、夕方の5時にわかる。
電話をして聞くなんて、緊張してどうしようもないのに。
友達につきそってもらって電話をしようと思った。



夕方、サオから電話があった。
「今から行ってもいい?玄米持っていくよ!」
そういえば、前に一緒に呑んだとき、玄米をもらう約束をしていた。
うちに来るのも久しぶりだった。
サオはやっぱりいつもの元気な笑顔でドアの向こうに立っていた。



うちにあるもう着ない洋服を何着があげてから
サオと駅まで歩いた。
駅のロータリーで座りながら人間観察をして
「今年はどんな感じでいく?」
「今年は・・そうだなぁ。可愛い系でがんばるよ!」
なんて話しをした。
「今日ね、ゆりと一緒に美容院覗きに行こうと思ってたんだよね」
「ワタシも思ってた!!同じ美容院だしね^^」
「でも今日って休みなんだよね」
「そうそう・・・休みなのね」


サオを担当してくれている女の美容師さんとサオは仲良しらしく
よく美容院を覗きに行くとおしゃべりをするらしい。
ワタシの好きな魔法使いの美容師に会いたかったけど
休みなら行ったってどうしようもないわけで。
「また近いうちに遊びに行こう」と二人ではりきっていた。
フレンドリーな美容院は居心地がいい。
やっぱりワタシのお気に入りの空間のひとつだと思った。



カラオケに行って半年振りのプリクラを撮って
のんびり一駅歩いた。
TSUTAYAの中を1時間ぐらいグルグルして2本ビデオを借りた。
ワタシがオススメのビデオをサオが借りて、
ワタシは特に何も借りなかった。というより、借りたい物がなかった。
100円レンタルの日はいつもそう。
借りたい物はいつもない。




夜桜を見に行った。
近くの広場には誰もいなくて、2人で写真を撮ったりしてはしゃいだりした。
大きな広場なのに誰もいないなんて、なんだかもったいないな。
今度は昼間に来ようと思った。
写真をいっぱい撮って桜の匂いをかいだ。
優しい春の匂いがした。



桜は散る時が一番好きだ、と言うと「変なの」。いつも言われてた。
中学の時に憧れていた先輩が「桜は散るのがいい」と言ってたのを思い出した。
先輩は女子陸上部で一番早い選手だった。
だけど、高校にあがった途端、走ることをやめてしまった。
ワタシはそれがすごく残念で仕方なかった。
「どうして辞めたんですか」なんて聞けなくて
運動会でしか走っている先輩を見れなくてとても寂しかった。



あの先輩は今どうしてるんだろう。
そんなことを思い出した。



「美容師とメールしてるの?」
サオがいきなり聞いてきた。
「昨日ちょっとね」
ふいうちで、びっくりして結構ニヤニヤしてた顔だったかもしれない。
次に魔法をかけてもらえるのはいつになるだろう。
カレンダーに予定を書きながら「早く行きたい」と思った。



同じ地球に乗っかっているのに
どうしてこんなに人と人は出会えないのだろう?
もっとたくさんの人と出会っていろんなことを吸収したくなった。
皮膚の色だけで何が解るって言うんだろう。
瞳の色や見かけだけで一体何を知ることが出来るんだろう。
コトバを交わさなければ何も解らないって言うのに。



明日から学校で、すごく不安で、どうしようもなかった。
サオと同じクラスになれる、というのは嬉しかった。
だけど、ワタシ、やっていける自信がまったくない。
馴染めなくたっていい。
だけど、あんな目で見られるのはもう嫌なんだ。
だからなのか解らないけど、髪の毛を染め直した。
色が落ちかけていたから、魔法をかけてもらう前に自分で色を入れた。
随分と落ち着いた自分を見ながら「なにやってんだろ」って。



ワタシ何がやりたいんだろう。






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