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2003年05月28日(水)


朝7時起床。
一通りの身支度を終えて、スーツを着て学校へ行く準備は整った。
なのにどうして行けなかったんだろう。
弱虫。意気地なし。



お昼過ぎにトミーと卒業研究の資料集めで
去年の実習先へ行くことになっていた。
思いっきり憂鬱だった。
去年の実習先、、、あの人ももちろんいるんだ。
でも、そんなことで行きたくないなんて言えないし
ワタシはそんなことで後ずさりするような人でもない。
学校とは違うんだ。行けるはずだ。




外は暑くて、ムシムシしていて
風に潮の匂いが混ざっていて、海に行きたい気持ちにさせた。




トミーは心配してくれた。
「なんかあったの?」
心配してくれることは嬉しかったけれど、
ワタシは上手に説明出来ないから
「ちょっとね」それだけ言った。



2時間の電車の中で話しはつきなかった。
のんびりしている電車の中、2人で洋服の話しやバイクの話しをした。
トミーはいつもニコニコしていて羨ましいな。
トミーなりにいろんなことがあって笑顔でいることを覚えたんだろうけれど
ワタシには出来ない部分を沢山持っていた。
彼女の写真を見せてもらった。
お気に入りのバイクの前でピースサインをしてる笑顔の2人が
とっても微笑ましくて、ワタシまで幸せにしてくれた。






施設を出たら張りつめていたモノが全て無くなって
いろんなことやものが怖くなった。





あの人に会ってしまったことも
目線を合わせないように必死になっていたことも
あの時の思い出が蘇ってきて苦しかったことも
学校に行けないことも
友達のことも
全部トミーは聞いてくれた。




一人で出歩いて素敵な場所を見つけるのが好きだと言ったら
いい場所があるよって教えてくれた。
バイクで走って5分くらい。
駅からも近い場所だった。
大きな川があって、大きな堤防もあって
道路よりも高くなっているその堤防の階段を登ると
目の前には東京タワーや都心の夜景が広がっていた。
「こんな所初めてだよ」
「本当?良かった」
ワタシの住む街にもあんなに綺麗な場所があるなんて。



トミーは気にしてくれていた。
こんなワタシのことを。



トミーだけは「知ってる人」にならないと確信した。






弱ってる。弱りすぎてる。
ワタシはこんなんじゃないはずなんだ。
もっともっと前を見て歩いていけるはずだし
もっともっと自信持って笑顔でいられるはずなんだ。
それなのに、今のワタシったらバカみたいに沈んだ顔して
色んなことを気にしすぎていて
あれもこれもどれもみーんな嫌いになってしまっている。



自分ばっかり責めたって何の解決方法も生まれちゃ来ないよ。
他人ばっかり攻め立てたって、その分自分が虚しくなるだけなんだよ。




きっとまた、ちゃーんと前を見て歩ける日が来るさ。
進むために、ほんの少しの休憩をしているだけさ。
大丈夫。ワタシは絶対にまた前を向ける。



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