ニッキ ゆり 【HOME】
- 2003年09月24日(水)
人に優しくありたい、と思うのはいつも。
だけど、最近、人に優しくしてあげることが出来なくなった。
昔から言われていた「優しいゆりちゃん」は
今はもうどこにもいない気がした。
毒舌になって冷たくなって、いろんなことにさめているワタシを
嫌いにだけはなりたくないから、おしゃれをして気を紛らわす。
きちんとした理由がわからなくてもどかしい。
とても情けない。
笑わなくなったな、と感じてはいたけれど
実際、こんな風に冷たい視線でしか人を見ることが出来なくなって
とまどっているし、情けなくなっているし、バカだと思う。
学校の人に対して、もう優しくなんか出来ない。
仲良しだったタエコも、もう嫌な部分しか見えなくなってしまった。
何を言われても「あーそう。」それしか言えない。
どうしてしまったんだろう。
大好きな友達と呑みながら話をした。
「寂しさの裏返しなんじゃないの?」
「優しくされたいんだろ?それってさ。」
どちらとも、違う気がした。
優しく出来ない。
ココロが固くなっていくようで怖い。
泣いてしまえば少しは分かる気がするけれど
ブレーキをかけてそうさせないようにしている。
ワタシは誰に優しくしてあげることが出来るんだろう。
優しくって、どうやっていたっけな?
2年間続いた手紙の交換。
それが唯一ワタシの中で優しい気持ちになれる時間だと思った。
やっぱりワタシは大好きな友達にしか優しくしてあげられないのかもしれない。
暖かいコトバでワタシを包み込んでくれる。
かわいらしい文字。見るとホッとする笑顔。
彼女のすべてをワタシは受け入れられるなら、受け入れてあげたいと思う。
交換の時期が長くあいても
手紙を開けばいつでもココロは近づいていける。
いつの間にか出来上がっていた関係にワタシは嬉しく思った。
今は、それだけでいいんじゃないか。
みんなに優しくなんてもちろん出来ないし
好きじゃない人に優しくなんてもちろん出来ないし。
でも、すっきりしないのはなんでだろう。
やっぱり、今までどおり人に優しく出来ないワタシに気がついてしまったからだろう。
ギュと抱きしめあったらホッとした。
体中が幸せとは違う、だけど、それにとても良く似た気持ちでいっぱいになった。
「安心」ってこういうんだ。
思い出せた気がした。
「たまには甘えるのも大事だよ」
何にも言わずにそう言ってもらえて嬉しかった。
人は暖かいんだ。
ワタシも暖かい人なんだ。中身はいつだって暖かいんだ。
手を握ったり抱きしめあうだけで
こんなにもココロの中にゆとりが出来るなんて
今まで感じたことがなかった。
セックスよりもココロが通じ合うものだと思った。
何にも聞かずにいてくれて、それが一番嬉しかった。