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風の谷の奈良鹿 - 2003年02月15日(土) 本日はお釈迦様の入滅の日でございます。 そしてそして娘1号が2ヶ月近く準備を重ねてきた生活発表会が保育園で開催されるのでございます。 1号は年中児組の劇に出演。 ラストシーンで虹が出たのを発見し 「見て!虹がでたわ!」と台詞を言って、虹のOHPが客席の後ろに映し出されて、幕が閉じるという、クライマックスを告げる役なんざんす。 しかし1号、練習で声が出ない。先生は 「おうちで何も言わずに、見守ってくださいね。プレッシャーで保育園に行きたくないとか言い出したら、教えてくださいね。」とかなり気を遣ってくれている。毎日練習なのだが、声が出た日は、迎えに行くと「お母さん今日は、1号チャンがんばりましたよーほめてあげてください」と言われ、先生の涙ぐましい1号への気遣いに母も泣ける。本番に向けて1号の調子は上がっているようだった。 母もなんとか1号にがんばってもらいたくて策を練る。 「天才テレビくんワイド」というNHK教育のテレビ戦士という役で子供がたくさん出ている番組が1号は好きだ。 「どうやったらテレビ戦士になれるの?」ときいてくるので 「さあな、アレはスカウトされた子が出るから、生活発表会で上手に劇が出来たらNHKの人にスカウトされるかもなー」 とかいって1号の奮起を促す。ゆるせ1号、母はうそつきです。 ところが本番前日の総練習で他のクラスの先生が不用意に「1号ちゃん声が小さい!きこえへんで」と叱ったらしい。 本番当日初めて1号は「保育園に行きたくない。今日は台詞も言いたくない。」 と思いつめた顔をした。母も担任の先生も胃をぎゅっと絞られるような思いのなか劇は幕をあけた。 1号のソロ台詞は3箇所。まずは前半と中盤の台詞をこなす。 そして歌って踊ってミュージカル調の劇はどんどん進む。 ラストは近づく。あめでおは2台の巨大デジカメで必死に撮影し、マルコも次女おKが飽きて騒ぎ出すのを食糧を供給し続け必死で黙らせながら祈る気持ちで運命のラストシーンを迎えた。 果たして虹が客席後方にOHPで映し出されると しばらくの沈黙 1号の隣の子が1号の袖をひっぱり耳元で台詞を言っている。 「見て虹が出たわ。」 言ったああ!! 声は小さい。でも言った。前から3列目に座っていた私たちには聞こえた。 それでいいのだ。 1号によると 「言えないかとおもったけど、自然に口が動いちゃった」 そうそれを練習の成果と人は言うのだよ。よくやった。 その後、年長組によるものすごく手の込んだ風の谷のナウシカが上演された。 なんだかものすごい鬼気迫った準備があったんだろうなーという劇でした。 1号の担任の先生の様々な方面からのプレッシャーを感じたり、6歳児、その台詞の意味がわかるか?とか様々な物思いの中、鬼気迫る「ナウシカ」の劇を見つめる。 私はナウシカを見たこともあるしストーリーもわかっている。園児の親というのはナウシカ世代だ。王蟲も巨神兵が腐るシーンも青春の1ページとして共有しているだろう。ナウシカは大人が見て、かなりぐっと来る。 ところであんまり人々と青春の思い出を共有していないあめでお(山岳部で山ばっかり登っており映画などは見たことがない人)に感想を尋ねると 「風の谷の奈良の鹿?」 という感想でした。 さて、どっと疲れたり、なにやら感動した生活発表会を終え、私たちは駅前のパンを買って帰宅。 そして午後は法隆寺にてお釈迦様入滅の法要があったので出かけました。 ...
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