DAY
私の日々の下らない日常。
最近はマンガばなし。


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2003年08月31日(日) ガンダムSEED 第46話「たましいの場所」

■わははは!
ホラ見ろ!やはりイザークは撃てなかったろう!ディアッカは撃てたろう!と勝ち誇ってみる。
冷静に見ればあれは威嚇射撃の域を出てませんがね。イザークが気が付くのを前提にあの位置に打ち込んだんだろうし。イヤ、私的には当てるつもりでも全然構わなかったけど!
まあその後の対峙シーン、「取りあえず他!」と言わんばかりでしたが。この二人が真剣に殺しあうことになるとしたら、イザークがいい加減切れる→殺されるわけにはいかないのでディアッカも戦う、というパターンだろうなあ。

■誰もいない食堂
あそこ!あそこのシーンをこじつけのディアミリシーンと解釈されている方が多いようですが、違うでしょう。カップリングシーンと完璧に勘違いされるような演出には難アリですが(まあラクキラもアスカガも全く色気なかったけどな!)、あそこはカップリングフラグに含まれるようなシーンじゃないです。もっと大事だ。今回のキラとフレイの関係を踏まえた上で必要なシーンなんです、と主張したい。

フレイに縋っちゃった頃のキラって昔の友達と敵対して、同胞を殺して、戦って辛くて辛くて、それなのに守る対象の友達から(キラ的に)十分なレスポンスが得られなかったのが原因だったじゃないですか。分って欲しいのに分ってくれない、聞いて欲しいのに聞いてくれない。それで分ってくれる、聞いてくれるフレイに傾倒してっちゃったわけですよね(大筋では)。
今回はディアッカが当時のキラのポジションに置かれています。ヴェサリウスが沈んだことで、彼は実質上同胞殺しになってしまった。友達(…)のイザークとは別離し、当然家族とも隔たってしまっている(というかエルスマン家は実は御子息が生きていることを知っているのでしょうか。イザーク連絡出来ないだろうしな…)。今バスターがいなくなればやっぱりAAは沈むでしょうし(兄貴のストライクだけでは地球軍とザフト両方には抵抗出来まい)、そうするとやっぱりディアッカも自分が戦わないと仲間が死ぬ、という当時の身動き出来ないキラと同じ状況に今いるわけです。誰かを守るために戦う、っていうのも一緒だしね。
(…自分で書いててアレだけとディアッカ本当に昔のキラポジションなんだ…それなのにこんなにも悲愴感が漂わないのは何でなんだろう…泣かないからか?まあディアッカには軍人としての覚悟が先に出来てるわけだからそりゃあキラよりは強いだろうけどさ)

そしてミリアリア。当時のミリィはキラのことをもちろん気遣っていましたが、自分自身が戦場と言う場所に慣れるので精一杯、キラが望むように話を聞いてあげたり、ということは出来ませんでした(ミリィが責められるべきことではありませんが)。しかし今、いつも誰かと一緒にいるだろうディアッカが一人っきりで食堂に座り込んでいるのを見て、ミリィは昔のキラを思い出したのではないでしょうか。いっつも必死に戦ってくれていたキラ。今日フレイに再会した時のキラの態度は、キラの当時の心の闇を連想させるのに十分だったでしょう(キラフレサイが拗れてたことくらい知ってるわけだし)。別にキラの姿そのものを思い出さなくてもいいんです、でもミリィがディアッカに声をかけたのはその時のキラがあったこそだと絶対に思う。
だからここでミリィはディアッカの側に行こうとする。話を聞いてあげようと、彼が少しでも辛く無くなるように。ミリィはディアッカの戦う理由が全てでないにしろ今自分にある、ということを自覚してると思います(というかせざるを得ないだろう、あの状況じゃ)。キラの時も自覚してはいたけど、ミリィはちゃんと彼に返してあげられなかった。だから今、ディアッカには返してあげたい。敵だったけど憎いけどでも今彼は自分達を守るために身を削ってくれている。
キラとフレイみたいにお互いの傷を嘗めあって闇を深めるのではなく、ちゃんと向き合って彼の話を聞いて、ありがとうって伝える。それだけでディアッカはいいはず。キラみたいに壊れないですむはず。あのシーンはミリアリアの成長を示し、同時に過去のキラを救済するためのものであって、そのためにキラフレを全面に押し出したこの回に持って来たんでしょう。
ちゃんと言葉を交わすことで守られる側が守ってくれる人を守る立場にもなる。ちゃんと対等で支えあう関係になれるんだってこと。…ああ、キラとフレイも本当はもっと別の道があったんだよな…その場合二人が恋愛関係になることは一生なかっただろうが。
ただ、辛い時に一人で部屋やらコックピットやらに閉じこもってしまっていたキラとは違い、自分にあてがわれている部屋はあるだろうに無人とはいえわざわざ食堂にいるあたり、ディアッカも心得たものですね。ミリアリアが来るって読んでたんだろうなあ。それか、今一人になっちゃマズいってちゃんと分ってたか。多分両方だろうけど。やっぱりディアッカ大人だなー…。

■バスター大活躍
今までバスターがこんなに普通に格好良かったことがあったでしょうか?いやない。やっぱり真っ当に活躍したかったら主人公側に付けと言うことだなあ…(遠い目)
ああやっぱりガンダムの中ではバスターが動いてるのが一番好き。ガンランチャー二つをドッキングさせて長距離用のライフルにして撃つシーンがあるじゃないですか、あそこでドッキングさせた時に火花が散るのとか、ライフル撃つ時に機体がちょっと後ずさるのとか凄い格好良いと思うんですけど!
しかしこれを見ていると考えざるを得ない。イザークの搭乗するデュエルとは決定的に相性が悪かったと言うことを。例の投降する時だって、バスターはちゃんとスカイグラスパー戦闘不能にしたもんな。…やっぱりイザークデュエルよりは能力上だろう。
しかしまさかディアッカがアスランと対等に画面を分割するシーンが何回も見られる時が来ようとはなあ…今ザフト抜け赤服ということではアスランとディアッカ対等ですからね。パパ問題を一応消化してしまったアスランと比べればディアッカにはイザークとの確執も残ってるし。うーん何てオイシイキャラになったものだろう。
えーとアデス艦長は軍人として散り行く自分を悟り、自らの故郷である宇宙に敬愛を示したんでしょうか。間違ってもディアッカとアスランではないはず。って言うかアデス艦長結局アスランにもディアッカにも無反応だった気が…ディアッカはしょうがないとして(今だMIAのはず)アスランすらも…まあいいが。二人がアデス艦長に敬礼したのはザフトの軍人としてではなく、自分達と同じようにプラントのために命を懸けて戦って来た彼に敬意の現れかな。大体地球軍とザフトの敬礼の違いって良く分からん。ああ…でもどんどんディアッカが好きになっちゃってどうしよう私…!(知るか)



えー今回のメインでしたキラフレに関しては今日アップした30のお題参照。余力があれば来週までに感想続き書きます。


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黒沢マキ [MAIL] [HOMEPAGE]