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偶然 - 2001年02月19日(月) 今日はとても、疲れていて早く帰りたかった。 早く帰ったんだけど。 帰りに、CDショップへ寄った。 昨日、あの子からメールが来ていた。 ふと、槙原敬之が聴きたくなってベストを買ったらあの子の好きな歌を彼がカバーしていたというメール。 その曲は、あの子にとってとても思い出深い曲。 私が、あの子に教えてもらった曲。 そして、だから、好きだけど、嫌いな曲。 あの子が買ったと言う槙原のベストを見てた。 買おうか買うまいか、迷った。 本当は、買おうと思ってた。そのベストを見るまで。 でも、買わなかった。 買えなかった。 何となく、虚しくなってきたから。 あの子が好きな曲を槙原がカバーしているのは知っていた。 そして、本当はもっと前に、カバーばかりを収録した槙原のアルバムの中に入っていることも。 でも、聴いたことはなかった。 近所のレンタルCDに寄ると、そのカバー集のアルバムの方があった。 思わず、それを借りた。 そこにはいい曲ばかり入っている。 いい曲なのに。 あの子が好きな曲を聞いた瞬間、凍り付くかと思った。 槙原の歌い方がその曲を歌うあの子と同じだったから。 歌い方だけではなく。声も似ていたから。 槙原があの子の真似をするわけはない。 槙原がその曲をカバーしていたということをあの子は知らなかったのだから、私とカラオケに行ったときにあの子が槙原を意識して歌っていたはずはない。 だから、それは偶然なんだけれど。 私にはなんて皮肉な偶然なんだろう。 いい曲ばかりなのに。 いい曲なのに。 私にはまた、聴けないアルバムが増えてしまった。 -
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