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何かをするための決意 - 2001年06月06日(水) 昨夜は、夜中、雨が降っていた。 雨は嫌いじゃないけれど、寝ながら聞く雨の音は、思考を閉鎖的なほうへ導こうとする。 雨の音を聞きながら、あの子のことを考えた。 土曜日に、少し、見かけただけで、時間にして、5分ほど、見かけただけで、言葉も交わさなかったのに、これほどぶり返すものだとは思わなかった。 あの子に彼女ができていた時の話だとか、もう一度あの子に会って、今度はちゃんと顔を見て「好きだ」ということだとかを考えていた。 考えながら、いつもはすぐに眠りに落ちるのに、雨の音がずっと聞こえて、なかなか眠りに落ちることができなかった。 朝は、案の定起きれなくて、会社を午前中お休みしました。 午後からの仕事は、する仕事はあるのだけれど、何故か少しも現実味がなくて、笑っているのも、話しているのも、どれも本やテレビの中の出来事のような気がしていました。 そんな時、ふと今日が「映画デー」だったということを思い出し、いきなり友人に声をかけ、映画を見に行きました。 見た映画は「ハンニバル」。 「羊たちの沈黙」の続編で、公開当時はかなり評判にもなった。私は「羊たちの沈黙」はそれほど好きではないけれど、レクター博士役のアンソニー・ホプキンスが好きです。 サスペンス・ホラーに、スプラッタが少し混じったような映画です。教訓も、何もない映画なのに、見終わって私に足りないのは「決意」だと思いました。 「何かをするための決意」 そう、今なら、「あの子を忘れるための決意」。 私に決定的に欠けているのは、これでしょう。 だからこそ、いつまでも考えている。だからこそ、どっかに「希望」を探そうとしている。 それでは、いつまでたっても前に進まないことを分かっていながら。 「無理にそう思う必要はない」という人もいると思う。 けれど、時には、無理にでもそう思い込むことも、必要なんだ。 もし、あの子が、本当に私との「縁」を持っているのなら、きっといつかまた逢うんだろう。 だから、大丈夫。 私は、こんなに弱かったはずはない。 -
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