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お葬式 - 2004年07月04日(日)

今日は父の誕生日です。
「誕生日やのに、葬式か」
ポソリと言った父の言葉がなんだかおかしい。

うちの家族には直接的な血縁関係がない人のお葬式です。
けれど、生前、ずっと親戚付き合いをしていたので、「親類一同」にうちの家族は入っています。
なんだかんだ言いつつも、父は自分の親戚よりも母方の親戚との方が付き合いやすいようです。もちろん、立地的なものもあるのでしょうが。

誰か1人のお通夜とお葬式にきちんと出席したのは、2度目だと思います。
最初は、母方の祖父。
けれど、その時に私はまだ幼くて、「死」というものをほとんど認識できていませんでした。
けれど、記憶は断片的に残っています。

斎場に向かうマイクロバスの中、泣き続ける母に私は「今からどこに行くの?」と尋ねました。
「今から、おじいちゃんを焼きに行くのよ」
と答えた母に
「おじいちゃんを焼いて食べるの?」
と私は聞き返したのです。

恐ろしいこどもだ…。

「死」というものを、はっきりと認識したのはいつごろだったのでしょう?
今日、斎場でお骨上げに列席したまだまだ幼いイトコたちを見ながら、考えていました。

考えてみれば、子どもの頃は、不思議がいっぱいだったはずなのに
いつのまにか、驚かなくなり、疑問に思うことがなくなってきました。

今でも
死んだらどうなるのか
なんて、はっきりと分からないのに。

いつから、そんな疑問を考えることをしなくなったんだろう。




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