TALES OF ROSES

2004年11月09日(火) 青森〜紅葉の旅、その3

大雨の中 宿に着いた。

玄関で 無人のフロントに「すみません」と声をかけて、しばし・・
やっとノッポの若旦那が出てきた。

「予約したSですけど・・」と言うと
彼は、怪訝な顔で、宿帳をめくり始めた。

しばらくしてから 若旦那は言った。 
「あ、インターネットでご予約の方ですね。お待ちしておりました。」

『待ってなかったくせに』と 胸の中で ツッコミ。

車で待ってる夫に 戻って
「これは、まったく期待できない感じですよ。」と言うと
夫も「そんな感じですねえ。」と苦笑した。

ねぶたの発祥の地と言われる浅虫温泉。
開湯は 平安時代の末期という由緒の古さである。

水族館も海水浴場もあり、青森市のお膝元の観光地だ。

9月の女川旅行は、海辺の宿に期待しすぎて
落胆度95パーセントだった。

今回は 楽天トラベルで予約の小さな宿、
期待度は 20パーセントぐらいにしておこう。

しかし、案内された部屋は、意外と広く、縁側、中庭もあり
内装も けして安っぽくはなかった。

ピンクの作務衣の仲居さんは 優しくてずっと笑顔 、
頭に花飾りをつけていた。
でも、お茶を入れてくれるわけでもなかったが。

廊下には、棟方志功の版画、谷内六郎の版画、
なぜか野球の村山の色紙とサインボールも飾ってあった。

縁側のソファは、これが びっくりするほど座り心地が良く
「カビくさくて これ古いけど、すごくいい物なんじゃない?」
と 夫も言った。

中庭の向こうには、どこかの婦人会の浴衣姿のおばちゃん達が見えた。

この旅館は、最後まで ノッポ若旦那と この仲居さん、
二人しか従業員を見なかったのだが・・・。      つづく


 < 過去  INDEX  未来 >


アツコ

My追加