温泉の入り方が 浴室の壁に貼ってあった。
温泉は熱い湯と、ぬるい湯と二つあり 最初にぬるい38度の湯で じんわりほっこりし 最後に熱い42度の湯に5分〜10分つかり そして最後に霊泉の上がり湯を全身にかけてあがる、 と いうものだ。
ひのきの歴史ある湯船、蛇口が黒ずんでいるのも硫黄泉の証拠。
この38度の湯加減がなんとも気持ちよく、 ちょうどお布団に入ってウトウトする感じ。 目を閉じて、いつまでも入っていたくなるのだった。
そのお布団湯船で 他の客の会話が聞こえた。
母親とその娘らしい。 「アタシ、温泉に行くとき いつもバスで酔ってしまって 草津の時も、旅館について夕ご飯の後ゲーゲー 大変だったの〜〜
箱根は、バスに乗ってるウチにもう我慢できなくなって 小湧園のところで、降りてゲーゲーしちゃってえ」
お嬢さんは、そうまでしても各地の温泉を訊ね歩いているのだね。 十和田湖東岸の子の口までの あのくねくね道路も さぞや 胃袋にこたえたことでしょうねえ。
ところで 混浴風呂=男性風呂なのだ。
「まいったな、おばちゃん達は 平気で男風呂に入ってくるんだよ。」と 部屋に戻った夫が 困惑していた。 つづく
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