TALES OF ROSES

2005年08月16日(火) 高校卒業30周年同窓会

 
30年ぶりにあったM江ちゃんは、家が近所で
小学2年生の頃 よく遊んだ。

誕生日が一日違いなので、互いに贈り合ったプレゼントのことは
私も覚えている。

シムラデパートで買った、かごに入った犬のスピッツの人形。
M江ちゃんからは、淡いピンクの鏡を貰った。

いつも遊んだのは「忍者の修行」
積んだ薪の上を歩いたり、塀によじ登ったり
飛び降りたり、走ったり、子犬のように遊んだ。

「その時の 合い言葉覚えてる?」と M江ちゃんが瞳をキラキラさせて尋ねた。

M江ちゃんは、抜群の記憶力の持ち主で、こちらが腰を抜かすようなことを
たくさん覚えている。

先生の言葉、クラスの出来事あれやこれやは序の口
当時うちにあった、アトムのブリキのおもちゃのことや、
死んだ父のこと、
家の奥の倉の中にあったものまでもの、
彼女の記憶箱にはきちんと整理されて、
いつでも開けてみせてくれるのだ。

さて、その合い言葉とは
鉄腕アトムに夢中だった私が 考えたらしい。

一人が「アトム・コバ!」と言えば
もう一人が、間髪を入れず「ルト・ウラン!」
と、返す。

ただそれだけ。

もちろん、アトム・コバルト・ウランとは
手塚先生の「鉄腕アトム」のアトムの兄弟ロボット達の名前。

塀に上ったり飛び降りたり、イチョウの木に登ったり、
屋根に登ったり降りたり 
すでに記憶の中にしかない我が家の敷地は広く
その中だけで、思う存分 忍者の修行ができた。

「アトム・コバ!」「ルト・ウラン!!!」と
大声で叫び合うおかっぱの女の子達は

一人は、漫画家になった。

もう一人は、宮城県で 小学校の特殊学級の先生をしている。


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