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ドッカン日記
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2002年01月13日(日)
千年の恋。

今日は学校の後輩二人と映画見てきました。
なんでこの二人と行く羽目になったのかはイマイチ覚えてないけど、
非常に面白い二人です。聖歌隊で現役苦労されております。

「千年の恋」…ここから先はネタばれてる上にあんまり好い事書いてないんで、
どうかそこんところを留意して置いて。

なんとゆーか。映像は非常に美しかったです。たまに合成モロばれやったけど。
そして紫式部の視点から源氏物語を語り、更に源氏ではなく女性たちの視点から
その一見して雅な恋を語ってると言うのがむしろ共感できました。
学校で源氏を習った時にね、感想文で
「源氏は女性達をみな広く深く愛し、その女性の良さを引き出したり理解したりして
 ただのプレイボーイではないんだろうけどやっぱり私はあんまし好きじゃない」
って書いたら先生に、読み終わった後も感想変わらない?って言われたんだけど、
あんまり変わらないですね…なんしか、私は恋とか愛とか
そんな世界に無感動なのかもしれないけど。…まだ。(と言っておきますけど;)
でもこの映画では結構、源氏の”ムカツク”ところが出てたと思うな。
彼は良かれと思ってやってる、綺麗な着物に素敵な屋敷を調えて女性タチを養うってのが
女性からしたらそれは必ずしも幸せの形ではないという。

吉永小百合が素晴らしいね、美しい。彼の人を拝見するだけでこの映画の価値がある…!!
強いていえば、登場シーンから教育係としての年齢設定から思ってたら、最初はかなり若い…のか?
清少納言、森光子。雅やけど年齢が痛い。でもそこに森光子なら、六条の御息所は岩下志麻が良かった。
竹下景子の六条は、どうも見た目に穏やかすぎ。顔も丸い。でも呪いは強烈。葵上が回る老いる。
紫はいつもの、”男性から見た理想の女性像”…見目形麗しく、賢くおとなしく超寛大、みたいな
ではなく、かなり本音を撒き散らしてて格好良かったと言うか、余計可哀想と言うか。
ものすごい台詞ですよ、「男の方のお考えの愛とは、つまりは愛撫だけかと」
そう取れても仕方ないような…源氏。姫君を見て、明石の君に嫉妬して首に手を伸ばすシーンは
作り物みたいなイメージの紫の上よりよほど判り易い…そこで思い留めるのが私には無理だけど。
常盤貴子は綺麗だけど、今風だと思うのであんまり似合ってない気がしました。
そして桐壺&藤壷の高島礼子のの面影はない。高島礼子綺麗です。
源氏とのラブシーン、と言うか濡れ場で「ひょえー」と思った。ラブシーン満載だったんだけど、
源氏に乗っかって一番激しいのが朧月夜で一番強烈なのは六条っつーのはなんでだろう。
松田聖子が話の繋ぎに空飛んだり屋根に座ったりして歌うんですよ。あれはいらん気が。
明石の君の細川ふみえは、なんでこの人なんだろうと思ってたんですが、壷にお乳を出すシーン。
子供産むと胸が張る。子供が飲まなくても、乳は出さないとダメ…あ、胸が張ってるっぽい(ごめん)
明石が海の中を泳いで(それがまた平泳ぎが妙に現実的)源氏が追いかけるシーンがあって、
魚や海草、海の底だし、イメージ的シーンかと思ったら本当に海から二人顔出して抱き合いました。
あれは訳が判らないと言うか、何と言うか;何故泳ぐ、何故海底。何故平泳ぎ。
道長の渡辺謙は格好いい。でも私は惟光の山本太郎が出る度に笑いつつホッとしてました。
明らかに声を高めに標準語で、動作も大人しくしてるのが似合わない(…失礼)割にやっぱ元気で。
最後にみんな老いて亡くなっていくんだけど、そこで源氏、中将、惟光が老メイクで出ます。
中将は演技も含めて一瞬別人かと思う程、惟光はどうメイクしても山本太郎の濃さを消せる訳なし、
源氏は女性をじいさんにするには無茶がある。けど、某ヅカドラマとはやっぱ違いますね。
源氏はと言えば、妖しい美しさで天海祐希がよかったけど、ラブシーンで結構背中は見せるんで
身体はどうしても女性にしか見えないから、あまり出さない方が…そうもいかないけど。

平たく言えば、この映画の価値はビジュアルなんで。

その後お昼を食べてちょっとゲーセンに行ったり。
たかだか一歳とは言え若さに揉まれてキリキリマイでした(笑)