月曜日になって翻訳を頼まれた工場に聞かないといけないことがあり、電話すると、社長の秘書が風邪で休みで、社長と話した。とても渋い声なので、いつもどんな社長なんだろう、と勝手に顔を想像するのである。ネジャーティは会ったことがあるのだが、それによると、禿のおじいさんという。
翻訳を仕上げたが、プリンターがうちにないので、ネジャーティに学校のプリンターで印刷してもらう。また、コンピューターが学校とつながっているので、プリンターのアイコンをクリックすると、ネジャーティの研究室のプリンターで自動的に印刷もできるのだが、工場からもらった紙に決められたところに印刷しないといけないので、ネジャーティが調節して印刷してくれる。日本語が読めないから大丈夫かなと思ったが無事に終了。
昼過ぎに、社長もらった地図で梨奈と二人で出かける直前にネジャーティから電話があって、学校が終わったけど何か手伝うことないか、というので、結局ネジャーティに付いてきてもらい、工場へ行く。
車で30分ぐらいで工場に着き、社長に会う。言ってた通り、禿のおじいさんで、声から想像する顔と違ってたけど、気さくな工場の社長である。ごく最近、社長になったばっかりで、親会社が日本にあって、今週か来週には親会社の社長が来るらしく、それで翻訳を急いでいたらしい。 工場では楽器に使われる素材も作っており、長野オリンピックの演奏楽器にも使われ、小沢征爾のサイン入りでその楽器が親会社に寄贈されたそうで、その写真が飾られていた。そのサンプルももらって、今では梨奈のおもちゃである。以前翻訳したカタログももらって、ちょっとHappyな気分になった。自分のやったことがモノとして残っているのも感激だ〜!
今日は社長は奥さんと外で食事するから、今度時間のあるときに工場見学させてくれるといってくれた。また、木曜日までに仕上げてほしい翻訳を頼まれて、忙しい日々になってしまった。
駐車場で帰る用意をしていると、社長や何人かの従業員も帰っていて、社長の車を発見。BMWの小さいスポーツカータイプの車だ。おじいさんにしてはしゃれた車なのである。私たちが先に出たので、社長は社内からライトで合図をしてくれた。
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