これは例のS蔭大学の語学研修のことではなく、私の語学研修のことである。
私も大学3年の時、夏の1ヵ月半の語学研修でアメリカのペンシルベニア州立大学に行っていた。見るもの食べるもの(!?)何もかもが新鮮でかつ刺激的だった。当時は今ほどアメリカは治安がよくなかったが、この大学は山を越えた小さい町にあって、とても治安がよかったことと、キャンパス内の青々と茂る木の並木道に感動し、キャンパス内には本屋や郵便局、プールにアイスリンク、学校が作っているアイスクリーム屋、更にはゴルフ場まであって、私が行っていた大学の環境とは程遠いものだったので、いつかはこんなアメリカの大学に留学できたらいいなあと思っていた。
私の話には必ず食べ物の話が付きまとうが、その当時、気に入った食べ物の一つにポテトチップスにつけるディップがある。ビンに入っているトマト味のものが主で、チップスをディップにつけて食べるという、初めての食べ方だった。日本に帰ってからも売っているところを探したぐらいだったが、それも最初のころだけで、次第に気にとめなくなった。今では、その当時気にいってた中で、今でも気にいっているのは七面鳥のハムとアイスクリームぐらいだ。
昨日、ネジャーティが学校から電話をしてきて、「パンがないけど買い物に行かなくていいか」というので、今日と明日ぐらいはしのげるからいい、と行ったら、やはり、パンがないと不安なのか、普段行かない地元のスーパーでパンと、トリトスチップとディップを買ってきた。私と一緒に買い物する時は、おやつなどをほとんど買わないので、ネジャーティ1人で買い物に行くと、必ずといっていいほど、何かを買ってくる。 こんな食べ方をするのは何年ぶりだろう。トリトスチップ自体はそれほど好きというわけではないが、ディップがおいしくて、「やめられない、止まらない♪〜」とついつい食べてしまう。 ネジャーティが買ってきたときは、「もう〜!」とか思っていたが、おいしさと同時にペンシルベニアでの語学研修時代を思い出したのである。
PS 話の展開が起承転結と、とても日本的な展開になってしまった。
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