昨日のディナーでは、食べる前に最初にジャネットの料理の説明から入ったが、腹を空かせた学生たちは早く食べたいという感じだった、というのをネジャーティも感じたらしい。
それは仕方がないことだが、学生の中には初めてサンクスギビングのディナーを味わう学生もいたこともあり、ジャネットが説明していったというわけだ。家庭によって少しずつ異なるらしく、ジャネットの家では最初にパイナップルジュースから始まるという習慣らしい。
ベジタリアンのインド人学生一人は、スライスされた七面鳥の肉を目の前にしながら(たまたま目の前の席になった)、肉がないものを食べる姿が面白かったが、最近中国から来たという学生の隣に座ったネジャーティは、帰った後でお国柄を実感したことを私に話した。
デザートの時に、紅茶2種類とコーヒーが出されて、カップとソーサーはここにあるからとジャネットが言っていたにもかかわらず、その学生が熱い紅茶を、お水を飲んだ後のクリスタルグラスに注いでいたのをジャネットが見て、割れるからカップで飲んでね、と言っていたが、ネジャーティ曰く、その他にもいくつかあったらしい。
どの国にも最低限の食事のマナーはあるやろう、とネジャーティは言うのだが、中国は大陸文化だから、あまり小さなことにとらわれないのかも、と思ったが、かの国で普段おそらく欧米文化に触れることのない人たちが、突然アメリカに飛び込んで、マナーなどと一日でできるものではないだろう、と思ったりもするのだった。
フロリダにいた時、友人から聞いた話では、中国人クラスメートが、飛行機の中で出されたバターが生まれて初めて食べたものだと言ってたらしい。そういう人もいるから、しょうがないやろう。
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