■TRASH■

2001年06月07日(木) ものがたりについて&家購入パーティ

さらやさんという方の日記を読んでいて大ショック!
もう、だいぶ前…高校生だか大学入った頃から大好きだった連載漫画が打ちきりになってしまうそうだ。

それは「っぽい!」という、白泉社の月間LaLaで連載している、やまざき貴子さんの漫画です。

中学校が舞台で、幼馴染みの男の子2人が、いろんな問題に巻き込まれ、それを乗り超えて成長していくというお話で、その問題っていうのが、結構根が深いものを扱ってるんですよ。
いじめだったり、両親に放置された少年の話だったり、家族についてや、重病の話で、そういったナイーブな問題を、うまく扱っているのでした。

わたしは雑誌は買えない性質なので(待ちきれないタイプ(笑))、全然知らなかったのでびっくり。
なんだろう…、多分、雑誌では1・2を争う人気作品な筈なのに。
扱う問題のことで、編集部側と問題になったのかなぁ。

日本では、まだまだ触れちゃいけない文字通りの「タブー」が存在するわけです。
今の日本は、まだそれと向き合えないわけなんです。
未だに人種差別が日本国内であるって、信じられます?
それよりも、「日本人」でいう定義ですらあいまいで、それを日本列島に住んでいるという理由だけでくくっていいって考えていること自体、罪だと思っている人がいることをどれだけの人が知ってます?
天皇制のこともそうです。
最近はハンセン病の話題があったので、そっちのがわかりやすいかもしれません。

作者の主張とは別に、それを扱えきれない出版社側の脆弱さの問題もあります。
現在の日本は、そこに表記している表面上の文字しか読み取れない、文章解読能力発達させていない人間が、言葉尻をとって文句をつけるわけですよ。
計算をするのや、絵を書くのと同じで、文章を読み取るのもそれ相応の訓練が必要なんです。
なのに、日本語で書いてあるからという理由で、それを理解したと思っている人の多いこと。
そういった人たちが、読者層を担ってしまっていて、出版社はそれを制御しきれないわけです。

筒井康隆が断筆したのを知ってる方は、その現状を把握し易いのではないでしょうか。
あまりに使用できる文字がかぎられて、自由な表現が出来なくなったことに、現在の文壇の行く末に見限りをつけたのが顛末です。
出版社によっては、ある文字があったら、それを別の文字に置き返るということまでやっているので、作者の憤りも納得です。
その一文字一文字に、いろんな思いを重ね、音の響きを考慮にいれながら、ようやく奏でた文章の旋律を換えることは、音楽で例えればどれだけひどいことを強要しているかわかると思います。

なんだか本当に、「おはなし」というものの世界が歪んでいくような気がします…。
それが漫画にしろ、小説にしろ…。
読み手の能力がおいつかなければ、売るために、そのレベルに合わせなければならない。
それらがどんどんテレビ化していくのです。
使い捨ての、一度目を通せば中身がわかるような、中身のない作品群。
あるいは、誰でもわかるように、やたらと詳しく書いたり、傍点をつけたり。
そうじゃなくて、作者の意図を、言いたいことを、考えてもらいたいと思っているところを、自分の判断で理解し、作者の苦しみを、憤りを、迷いを、吸収して自分のそれとするだけの技量を、自分自身のスキルとしてみがかなくちゃいけないわけです。

自分自身の存在を、探る苦しみ。
そういったものが、もともとの「小説」じゃなかったんでしょうか。
少女漫画のレベルが高いと唄われているのは、そういった「小説」よりの、深いストーリーがあった筈です。
Webが発展して、中と半端に自分の思いを吐き、共感してもらったり、なぐさめてもらえる世の中、今後、「おはなし」の質の低下はますます進んで行くでしょう。
…そんな、いったんを垣間みた、わたし的大事件でした。

まぁ、文盲とかを甘受せざるを得ない層があるということはわかっているし、そこらへんや物語の必要性に関しての表記は、電撃文庫の「猫の地球儀」秋山瑞人さんの小説で、くやしいくらい上手に書かれているので、ここでは書きません。

…はぁ…鬱だなぁ…。

気を取り直して、UO日記。

なんと、yoshiyukiさんは家を買えたそうです。
ということで、今日はパーティ♪

お酒やらお肉やら、飲み物食べ物買い込んで、みんなで集まってお話する。
お家を買うというのは、ウルティマの世界では、東京に家を買うくらい、あるいはそれ以上に大変なことなのです。
土地が絶対的に足りないんですよー。
家が建てられる空き地はまずありません。
他の人が建てた家が腐るのを待つか、法外な値段で買うしかないのです。
ちなみに、普通に買うと80kgpのおうちを買おうとすると、今だと最低500kgpします。
最低というか、うわ、安!っていう値段です。

ちなみに、普通の売買の値段はというと…。
1000kgp〜2000kgp
すごいのだと、4500kgpとかあります。

ちなみに、FISちゃんの全財産は、皮を集めて売るまでは、10kgpあるかないかでした(笑)
うふふ、貧乏(涙)

そんなんで、めでたいので、馴染みのみんな(leoさん、はむーん、JET、YAS)に、最近やってきたWallasさんを加えて、みんなでおめでとう会。

みんなでよっぱらったり、裸エプロンしたり、肉を焼くために出したファイヤーフィールドの魔法に焼かれて死んだりと、にぎやかに過ごしました。

ああ、いいなあ…おうち…。
おいらもがんばろ。


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