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2001年04月18日(水) 人生の設計図



 ぢーちゃんと話たよ。

 当年とって86歳のお爺さん(と、呼んだから失礼かな?)と話をしました。

 季節号の打ち合わせの場に、他の用事でいらしていて偶然お会いできました。

 今日は、簡単に打ち合わせも済み、ゆっくりとお茶をしていると

 その方が相席をしてくださいました。

 子供に向かって話しをするように、ゆっくりと微笑みながらお話をされているので最初は、ちょっと不思議に思ったのですが、考えてみたら孫よりも歳が若いんですよねあたし・・・。

 イッチョマエに煙草なんか吸うんですね?と言われてしまったし。


 面白いお話を聞きました。それは、まるで寝付けない夜にゆったりと聞かされる寝物語のような、イソップ物語の中に出てくる教訓のような、そんな思いで聞いていました。


 人には、それぞれ持って生まれた人生の設計図があるんだよ。
 その図面にはね、誰と会って、どんなレールを走り、
 途中下車する駅名まで載っているんだ。
 そこで、もし自分がそのレールから逸れた道を選んだとしても
 その逸れた道が、本来から決まっていた道なんだよ。
 だから、迷って悩んで決め兼ねない時期があっても悲しむ必要はないんだ。
 そこでは、悩むようになっているから。無駄な時間なんてものはないんだ。

 実はね、これは秘密の話なんだけど、
 現代の医学ではもう既にDNAからの計算で、
 その人がどれだけの寿命があるか残りの時間はどれだけあるかが
 解ってるはずなんだ。
 ただ、それを公表しないのはね・・・。

 その時期を知ったら、どうなると思う?
 残された時間があとどれだけかが分かってしまったらどうする?
 そして、その残された時間までの数ヶ月間、
 いや何年が大病のために入院生活になるとしたら、どうする?

 そういうことなんだよ。

 ----と。




 きっと、これが同年代の人から聞かされたのなら、
 単純にフムフムと思っただけなんだろうな。
 ぢーちゃんだけに、なんとはなく聞けるものがあったように思いました。


 そっか!
 なーんだかなーっと思ってることも、そう思う時期だったんですね。

 「ワシに逢って、元気を貰ったなって思えるようじゃマダマダだね。」
 そう、言われてきました。

 ごもっともです。


 

 


香月七虹 |HomePage