+女 MEIKI 息+
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言ってはイケナイ!と思えば思う程、 イザって時にチョロッと口が滑るってことないですか? それが、冗談でもその場に相応しく無い言葉だったり、 そして品位を疑う言葉だったりと。 肉体的特長を悪い言葉で表すのはもってのほかですけど。
地下鉄を出て、いきなり炎天下にジリジリ焼かれながら ダラーっとした足取りで事務所に向かうと、 佐々木さんがデカイ声で電話の対応をしていました。 語尾が強いところをみると、どうやら仕上がり寸前に 恐怖の大魔王のお告げ(変更)がかかったようです。 日程の〆切りと照らし合わせて徹夜をしたところで、 にっちもさっちもニンニンニンなようです。
こりゃ、長くなるな。
熱い言葉のバトルが聞こえないように クリアなパーテーションで区切られた小部屋(殆ど、私物化)に避難して、 冷たいお茶を飲みながら一服つけていると後ろに、 手に珈琲を持って野口さんが入ってきました。 やはり、彼も佐々木さんの大声で避難して来たようです。 それにつられて後二人。唯一のあたしのオアシスが、男臭ぁ。
仕事を手に持って入ってくるわけでもないので ブラインド下ろしてのんべんだらりと、皆で煙草を吸いながらの 有意義なディスカッションの一時。
「最近、ストレス溜まってるのかなー」そう切り出したのは野口さん。 理由を聞くと、どうやら後頭部が薄くなってきたことを気にしているようです。 男性社員がそれぞれに、そのことについて話しが盛り上がってました。 なんだか、慰めてるのか陥れているのか分からない言葉で。
そろそろ大声の電話が終りそうなので みんなでノソノソ熊のように出て行くと 佐々木さんは随分怒っていたのでしょう、 受話器を置いた途端に大きな声で
「ったく、なんだってんだよ。このハゲッ!」
今までのディスカッションを知るよしもなく それでも、それからの数時間ったら冷房が最強になった部屋でした。
しかし、佐々木さんよ。電話の相手は女だぞ。 それはその場に居る全員の知ることです。
えー、話は変って、お中元の季節です。 TVのCMでも、ギブト関係のものが多く流れています。
毎回、このシーズンになると心して言わなければというものに 「おこめ券」があります。 これは、最初に見た時に間違った読み方をしてしまったために いまだに、アホなことを口走ります。
同じく本日、部長に「キミならどんなギフトが欲しい?」と尋ねられて 「商品券か、おめこ券ですね」と、満面の笑みを浮かべ答えてしまいました。 「いや、それだったら私も欲しいねー」と、ごく普通に言葉が返されたので あたしは全く、気付きませんでした。
また、仕事に戻ると誰かがクスッと笑い、そしてつられて皆に笑われました。 どうして笑われたのか、気付くのに数分かかったあたしは、今日も元気です。
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