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2001年11月09日(金) 京鹿子娘道成寺


 鐘に恨みは数々ござる、
 初夜の鐘を撞く時は諸行無常とひゞくなり。
 後夜の鐘を撞く時は、
 是生滅法とひゞくなり、
 晨朝のひゞきは生滅滅已、
 入相は寂滅為楽とひゞくなり。
 聞いて驚く人もなし、
 我も五障の雲晴れて、
 真如の月を眺めあかさん。




 所化と白拍子花子(しらびょうじはなこ)の問答が、なんで今更に。


 花子が所化に握った手を出して、

 花子   「この手の内に雀がいる。サァ、この手の内の雀が生きているか死んでいるか、当てて見やしゃんせナァ。」

 所化甲  「生きているといえば手の内で絞め殺そうとする気。」

 所化乙  「死んでいるといえばそっと手を放そうとする気。」

 花子   「それ。所化皆々 何にも無い。」

 花子   「サァ、あると思えばあり、」

 所化皆々 「無いと思えば無し。」

 花子   「色即是空、空即是色。」





 人の心は変わるものさ
 変わるから美しいとも言えるよ
 色即是空 空即是色

 ・・・好きさ。



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