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2002年04月02日(火) たった二人のオフ会


 自称ネナベちゃんの彼女と、俗称ネカマのわたしと、ひっそり上野のハッテン場でオフしてきました。
 花の残りも僅かと散り去り、若草色の空になるほどに葉桜になった屋根の下、屋台が並ぶ神社の参道でおでんを突きながらビールを呑んできました。ちょっと奥まったそこは、観光客も少なくこの時期だけの特設ベンチに長時間居続けても、誰からも文句を言われない状況の下、のんびりと午後を過ごしてきました。


 ネナベちゃんは、通常男性モードの言葉使いを打ち込み、夜な夜なチャットに繰り出しては、イタイケな少女を甘い囁きでゲットしていたようです。(と、紹介するとヒデー奴ですが、ちょっと脚色してみました)が、そんなに簡単にネットでゲットできるものなのかとの疑問は湧きます。

 ところが…。

 大勢の集まるチャット内で、女性の数が少ない場合はモテモテな状況になるのは、お約束なのでしょうか。
 そしてその状況だから生まれる勘違いモテ女性。
 「どうして、この人はわたしを他の男性と同じようにチヤホヤとしてくれないの!もっと甘い言葉とお愛想たっぷりにナンパしてきてよ!」と勘違いしてしまった女性に、普通に接していると終いにはモーションを仕掛けられてしまうのだそうです。

 例えば、この勘違いな女性がゲット対象だった場合は、簡単にネゲットできるものかとの疑問が容易に解けることでしょう。

 そういうちょっと勘違いな女性が出没してしまうチャットで、女性と何度か言葉をを交わす内に、対応が面倒になってしまったネナベちゃんは(単に彼女がタイプではなかったのか)「私、女なんだけど…。写真送ろうか?」と切り出し、ちゃんとメール添付で写真を送信したのに関わらず、返信されたメール内容には男性に対する褒め言葉が返ってしまったそうです。特別に他の画像を添付したわけでもないのに。
 これが一人、二人の少数ならほんの少し人より電波受信アンテナが多い方がたまに居るだろうと思って済まされますが、その実、想像以上に多いことには驚かされました。

 そうした画像添付で女であることを証明しても尚、男と信じて疑わない女性が居るってことは、ある意味ネナベちゃんの言動が男の持つイメージ以上に男を感じさせるものだと思いました。
 そうです、彼女こそ筋金入りのネナベでしょう。


 で、ネカマなあんたはどうなのよ?
 や。ネカマじゃないし、わたし…。
 あんただって、画像添付したら「やだ!オカマだったの?」って言われるわよ、きっと。

 と、言ったか言わないか。


 チャットで会話を交わす時に、相手の性別によって対応を変えたりしますか?

 女性は女性に対して、必要以上に気を使うって話を聞きますが、それはわりと当て嵌まることなのでしょうか。なーんにも気にせずに、思いついたままの言葉を打ち込み会話で遊んでしまうわたしには、まだまだネナベだのネカマだのの言葉遊びまでの領域には達してないようです。

 実際に会うことになり「ごめんね、わたし戸籍上は男なの」の、一言で怒らせてしまった時でさえ、他の言葉で罵倒したわけでもないから罪の意識は感じませんでしたが、文字だけで起こる不思議な感情には、興味が尽きません。


 いつもの行動にしたら珍しく、今日はネナベちゃんと早い時間に別れて帰ってきました。
 駅の階段を下りる時に、ちょっと歪んだように見えたりするので、まだ体調がイマヒトツです。


香月七虹 |HomePage