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2002年09月08日(日) 久ぶりの逢瀬



 久ぶりに胸のときめきを覚える逢瀬。

 瞼に幾度も軽いキスを繰り返し受けながら

 貴方は、わたしだけを見ていると言ってくれる。

 ブラウスを脱がそうとしていた手が肩に乗って

 怯えをなくそうと、其処を擦る。

 まるで仔馬を宥めるように。



 ただ、大人しくジッとして

 微笑むあなたと視線を絡めていても

 感覚は、あなたの擦る手に移っていく。

 あなたの唇は、肩口の白い肌に触れ

 かすかに開き

 其処を食むように歯を当てた。

 両手は、この長い髪へと移して

 指でゆっくりと髪の先までを梳いてくれる。



 貴方の吐息と唇と

 幽かな刺激を探るように

 自らブラウスを肌蹴、この肩口を差し出し

 首を傾け、恥かしさで視線を外す。

 顔は背けても、呼吸は浅く荒く



 貴方はわたしの肩口に唇を這わせたまま

 何度も、わたしの名を呼んで



 時折訪れては離れて行く唇を

 追いかけようと開いたわたしの唇から漏れた言葉は

 隠す心とは裏腹の



 『今夜は、ダメ…よ』



 柔らかな舌、唾液の軌跡を残しながら

 首筋に置かれた唇は、うなじを咀嚼するように動いて

 髪を梳いていた指は、この胸の頂きを包み込んだ。

 貴方の手の動きで形を歪ます、胸

 快感も、呼吸すらも、貴方の手の中に宿り始めた頃



 『どうしてだい?』



 『だって、今夜はラヂオなんですもの』



 『そうか。じゃそのラヂオとやらを聞こうじゃないか』









 などと、なんの展開も無いままの日々には

 今宵のようなイベントは、刺激があって嬉しい。










 早々に、食事はもちろん風呂も済ませ

 煙草、飲物、お菓子まで準備万端です。

 …が、途中どうやって邪魔をしようか、そこのとで頭が一杯です。

 にひひっ。






香月七虹 |HomePage