+女 MEIKI 息+
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2002年10月06日(日) 秋の夜長だからって、長文ってわけでもないのよ。

 ぉ久しぶりです。
 更新怠るサイトとして、もう慣れました?
 ぁぃゃ、そんなことを慣れてはいけません。また、こうしてシツコク更新しちゃったりしますので。

 モデムがいかれている間に、PCの箱ごと入れ替えて新しいモデムが届くのを待つ間に、今まで行くのが面倒で検査を先延ばしにしていた病院にも行ってきました。

 毎朝晩、服用しなくてはならないと処方されている薬が切れても、翌日から体調が悪くなるわけでなし。…と、そうなるとつい、早急に薬を取りに病院に行こうなどとは思い立たず、ずっとそのまま放置してたのでそれと併せての診察を受けに行ってきました。


 ほどよく大きな病院だと、午後に診察を受けるとなると待つことは覚悟で出かけなくてはなりません。順番を待つソファーにはそれほどの人数が座ってないので、これはすぐに順番が回ってくるなと、安易に感じた思いは、先生との問診を受ける前に看護婦による血圧測定の時点で、呆気なく覆されました。
 そこから長くなる時間の始まりでした。

 「その場で、横になって」
 測定が済んでデジタル表示された数値を見た看護婦が、いきなり覆いかぶさるようにベッドに押し倒してきました。言われるままに横になると、次にスコスコと握り締めて蛙の足を跳ねさせるような玩具を思い出させる昔ながらの血圧計で何度も繰り返し測定して、腕は両方ともうっ血の紫縞模様になりました。

 血圧係を診てもらうために病院に来たのだから、そんなに慌てなくても看護婦さん。

 他に順番を待つ患者を差し置いて、順番飛ばしで早々に診てもらえることになったのは良いのですが、問診といつもと同じような処方で終わると思ったのが大間違いでした。
 その部屋を出て、指示された番号をドアに大きくかかれた部屋を2箇所も回ることになりました。

 最初は、心電図測定。
 SMチックで大きな洗濯バサミのようなもので両手足を固定し、左乳房の周りにニベアのようなクリームを付けて蛸の吸盤を取り付け、そこから触手のようなコードがうらうらと延びているのを見て、一人クネクネと妄想の旅に出られるぐらいでした。
 高校生だった頃、心電図とったときには、こんな触手ばっかりでなかったように思ったので、なおさらニマニマと笑ってしまいそうでした。
 「はい、静かに数分間目を閉じててくださいね」
 やっぱり、笑ってたのねわたし。

 二箇所目の部屋は、CTスキャン脳の輪切り。
 こめかみと、額に光の十字を感じて、それはまるでゴルゴ13のようなスナイパーの赤外線スコープに狙われた雰囲気です。
 新しいものには興味津々のわたしは、機械を色々と設定している技術やさんの動きを一部始終みようとキョロキョロしたいのに、寝た姿勢のままオデコを固定されて、目でしか追うことができません。
 「目は閉じててくださいね」
 いいじゃない、脳内見るぐらいなんだから、少しぐらい見せてくれたって。

 スイッチが入り、ドラム缶のような筒状の中に横になったまま頭から、ゆっくりと進入していきました。
 何重かになっている、ドラム缶の内側がグルグルと回るときに、ガラガラと大きな音がドラム缶内に鳴り響いて、ちょっと煩い感じでした。
 薄目を開けたまま、想像することは、
 頭がリンゴの皮のようにグルグルと繋がって剥かれて、中からパチンコの玉が出てくるようなそんなイメージでした。ぁっ、パチンコの玉というとちょっと重そうですよね、えーっと鹿のフンぐらいかな、ちょっとバラバラって感じの音が鳴り響いてました。

 それらのデータが全部揃い、も一度最初の部屋に入って、改めての問診。
 と、思いきやシツコクまた紫の縦縞模様が初々しい腕に血圧計のベルトを巻いての測定。何度計ったって同じじゃいわい。
 こっちの気を他所に、奥のベッドが並ぶ部屋に通されて、そこで横になっているように言われました。

 保健室のベッドもそうだったけど、なんで病院での入院以外で使用するベッドはあんなに硬くて小さいんでしょう。暫く静かに横になっていてくださいと言われてもある意味、拷問に近いです。
 横になっているベッドの脇に先生がいらっしゃって、寝ながらの診察を受けました。血圧がちょっと異常だそうで、「今夜は泊まっていく?」と尋ねられたのですが「猫に餌をあげなくちゃいけないから」などと、水商売のお姉さんが使ううな常套句でお断りをしました。
 それならば、この場で薬で安定させてそれから帰るように言われて、先生はまたいつもの診察室に戻ってしまいました。
 暫く放置されて、ウトウトと睡魔に襲われ始めた頃に、看護婦が注射針と大きめなカプセルと手にして入ってきました。通常なら、そのカプセルを飲んで胃袋でゆっくりと溶かして効かすのだそうですが、早急になんとかしなくちゃいけないような患者の場合(わたしかよ!)注射針でカプセルに穴を空け、中身を舌の裏で受け止めるようにして服用するんだそうです。胃袋には舌はありません、そりゃ溶けても味は分からないでしょう。いくら舌の裏だからって、くちを閉じたら味わってしまいますって。どうすりゃあんだけ苦くなるんだろうって思えるぐらいの苦い薬に、無理やり歯磨き粉を混ぜ込んだような清涼感。具合の悪い人じゃなくても、悪くなるって。

 急激に血圧を下げたために、暫くは呼吸の苦しさと心臓の音を直接耳で感じるような状態になり、立ち上がればその場で、立ちくらみを起こすような眩暈を感じ、それが治まるまでゆうに2時間はかかり、やっとベッドから立ち上がって家にたどり着いてからも、翌日までヘロヘロしておりました。


 診察に来いよ、薬は欠かさず飲めよと言われているのを、サボったからってこんな仕打ちしなくても。少しはちゃんと通おうと思いました。喉もと過ぎれば熱さ忘れ…。




 久しく此処が更新されていませんでした。またサボりかよと思ったあなた、今回はモデムボカンになっておりました。不可抗力です、なので胸を張ってサボってないぞと。

 今回のように急にネットに繋げなくなった場合、ネットカフェに出かけて巡回する時に、やっぱりリンクページは必要かもと実感したので、近々自分の覚書程度にリンクページを再開しようと思います。『ウチのサイトをあんたん処からリンクされるのはイヤなんだけど』と、密かに思っているあなた、もしいらっしゃいましても、気にせずに初回はリンクってしまうかもしれません。(と、その前にそんな風に思う人はこのサイトには訪問してないか)
 今まで、自サイトにリンクページが無かったので、あまり気にしてなかったけれど、他サイトでのリンクに対する考えなんてものを読ませてもらうと、皆さんそれぞれ色々と考えてらっしゃるんだなあと、思ったけど思っただけの秋の夜長です。


香月七虹 |HomePage