LOVE diary
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Takeshi の家で、幸せな時間を過ごしているけれど、そろそろ帰る時間。
あぁ・・・、この瞬間が1番嫌いだ。
『帰り支度をしなくちゃ、でしょ?』
彼がさり気なくそう言った。
「今日は帰らない。ここに泊まるの!」
私のダダっ子が始まってしまった。
「帰らない!ここにいるのっ!ず〜っといるのっっ!!」
Takeshi が困った顔で私の顔をのぞき込んだ。
『聞いて。 淋しいのはMisaki だけじゃないんだよ?』
「うん・・・。」
『Misaki を送った後、駅から家までの道を独りで帰ってくるのが、 どれだけ淋しいか・・・。わかる?』
静かにそう言うと、彼は横を向いてしまった。
「?」
『・・・ヤバイ。涙出てきた。』 Takeshi の頬を一筋の涙が伝う。
『だから、俺を困らせないでくれよ。』
潤んだ瞳で、じっと見つめられた。
駅から彼の家まで、徒歩で5分あまり。
あなたには、このわずかな距離が途方もなく遠く感じられるのね。
独りの帰り道。 埋められない淋しさ・・・。
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