ずっとひとりで寝てた。 今日は久々に、隣に他人の気配を感じて眠る。 ひとりは、自由でくつろげて転がれるけど、なんだか少し悲しい。 二人は、嬉しくて幸せで自分じゃない匂いを抱きしめて眠れるけど、少し窮屈。 でもやっぱり、誰かが傍に居るということは、とても心地よい。 自分でもない、でも他人といえないほど親密な人の気配。 そこは、春の木陰のような冬の陽だまりのような、あったかいぬくもりに包まれてる。 誰かの存在が、そう感じられることはとても嬉しい。 ひとりじゃないという安心感。 でも明日からはまた、ひとりで眠る。
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