なんつーかね、あたしは色や文字や言葉っていうものをすごく愛してるわけです。 文字は伝えてこそ意味があるし、色は愛でてこそ彩りを増すし、言魂は言葉にちゃんと宿るんですね。 だから意味を成さない文字や人を中傷するような言葉というのは軽く口には出したくないのです。 愛してるなんて大切な言葉は本当に思ってないと言えません。 音にしてしまったら言魂に縛られて嘘が嘘でなくなるような気がするから。 名前を間違われるのはすごく嫌いで、特別な呼び名は許した人にしか呼ばれたくはない。 古い考えなのかもしれないけど、やっぱりあたしはそう思うのです。
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