short story


2001年11月14日(水)


「花」

私の手に紅の糸がひき
指先を伝って
水面へと落ちた。

花が咲く。
色はおそらく
薄い桃色だったか。
いや。
もしかしたらそれは
私の知らない色だったのかもしれない。

しかしそれはどうでも良いことだ。
そしてやがて花は散る。
緩やかに。
私のように。

広がってゆく。
世界へ。あなたへ。

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日記才人