short story


2001年12月01日(土)


「水溜まり」

素足で歩きたい。
土の上を。

できるなら
石などが乱雑に転がる
荒れた道が良い。

あの時、彼女は
まるで母親のように
真っ黒になった僕の足を洗ってくれた。
今なら
気がつかない振りなどしない。

痛みよ。
僕の中にあるものを
呼び起こせ。
痛みよ。
水溜まりを避けて通るのは
もうやめよう。

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日記才人