「静けさに足跡」
空と山の境界線。朝日が澄んだ空気を照らす。世界が気高い白になる。木を縁取る冷たさ。その美しさ。この静かな足跡が残らなければ私はとうに立ちすくむしかなくなっていたはず。足音があなたを追う。雪が音を吸い込んで。あなたの声がすぐ真近に聞こえる。