「陸の灯台」
陽の落ちる方角にも慣れてないであの道より向こうに行く。木の枝の形まで覚えていた僕の帰り道にはもう桜は咲いただろうか。星の光の代わりに街頭が煌々と灯ってやがて人込みの中へと僕を追いこむ。立ち止まれない。