short story


2002年04月09日(火)


「陸の灯台」


陽の落ちる方角にも
慣れてないで
あの道より向こうに行く。

木の枝の形まで覚えていた
僕の帰り道には
もう桜は咲いただろうか。

星の光の代わりに
街頭が煌々と灯って
やがて人込みの中へと
僕を追いこむ。

立ち止まれない。


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日記才人