short story


2003年02月27日(木)


「基板」


この街で
生きてゆく理由がある。

多数のうちのただ一つでも
そこにある雑多な法則に従い
時には出たり入ったり
そして留まったり。

何一つ関わることのなかったものさえ
そこに近づくことで
確実に私の世界は広がり
いつかはその先にあなたがいる。

細かなことが原因となって
先にある僅かな道を
知らず私は選び
そうやって
大切なものを見つけることで
私はまた少し
明日を楽しみに思うのだ。

 < past  INDEX  will >
日記才人