英国人の彼女
6年間の遠距離恋愛の末、イギリスに嫁いできました。ロンドンで息子と3人で暮らしています。

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2004年12月02日(木) うれしかったはなし

修士論文の審査官をして下さる教授と、面談してきました。

うちの大学院では、指導教官、副指導教官のほかに、全く専門外の教授が1人、審査官としてつきます。

その先生に、とりあえず完成した論文を読んで頂いて、いろいろと論文中の直すべきところ、膨らませるべきところについて指摘を受けたのですが、研究室を立ち去る直前に、その教授が「久しぶりに読む価値のある論文に出会ったよ」と言って下さったのです。

今年は、就職が決まったり、わりといいことが多い1年だったのですが、その中でもダントツ一位なくらい、うれしい言葉でした。

大学院生って、特に修士課程は、自分がやっていることに何か意味があるのかもよくわからないし、もしかして大学を卒業してすんなり就職した方が人生にとってプラスだったんじゃないか、自分は間違った選択をしているんじゃないか、2年間(わたしはさらに2年休学しているので4年間も)お金と時間を無駄にしたんじゃないか、と絶えず不安なところがあるんじゃないかと思うんですよね。周囲の友人は、立派に社会人として社会に貢献しているのに、わたしはこの年になってまだ学生や・・・なにやってるんやろう・・・しかも就職と修士の専攻ぜんぜん関係ないし・・・とか。

そういう、自分ではなかなか消化できない悶々としたものが、この「久しぶりに読む価値のある論文に出会った」という一言で、一気に報われたような気がしました。こんなうれしい言葉はありません。特に、この教授が経済学を専門にしている人で、わたしの論文が普通は誰も見向きもしないような地域の、それも国内政治を扱っている、ということを考えると、全く専門外の人でも意味がある論文だと思って下さったんだ、とさらにうれしくなります。

某国に2年間いたお蔭で書けた論文だとも言えるので、大使館に勤めたこともムダではなかったし、まだ結果のわからない簿記も非常にヤバイ出来でしたが、簿記を犠牲にして論文を書いたこともムダではなかった。

うれしいです。今日はいい日でした。


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