英国人の彼女
6年間の遠距離恋愛の末、イギリスに嫁いできました。ロンドンで息子と3人で暮らしています。

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2006年01月07日(土) Skype

この日記のタイトルの下には、「世界最貧国より帰国。電話代1分350円の遠距離恋愛。」と書いてあるわけですけれど、それが最近、誇大広告となりつつあります。

1ヶ月ほど前に、遅ればせながらSkypeをインストールしたのです。あまりにも電話代が高いので。Skype同士ならば無料通話ができるこの素晴らしいソフトウェア、Eメール以外のネットを全くせず、家にネット環境がないダーリン(仮名)が彼氏では意味がないと思っていたのですが、Skypeからも普通の電話にかけられるんですね。無料ではないにしても、恐ろしく安い値段で。

これまで1分350円だった電話代が、Skype Outを使えば1分10円。国内電話と変わりません。ヘッドセットでは聞き取りづらかった通話も、家の電話機を利用するようになってから、ほとんど普通の電話と同じ感覚で話せるようになりました。今日も1時間ダーリン(仮名)とムダ話をして(1分350円時代には考えられないことです)、かかったのはたったの5ユーロ。まるで、世界が小さくなったかのような気がしました。


先の休暇でわたしが彼の住む国に着いたのは、12月23日の深夜でした。去年のロンドンに比べればずいぶん地味なイルミネーションでしたが、それでも大通りはキレイにデコレーションされていて、やっぱりクリスマスを過ごすにはヨーロッパやなあ(東欧だけど)と、うっとり。クリスマスイブには、ダーリン(仮名)と本物のクリスマスツリーを買って、一緒に飾り付けをしました。二人ともシンプルなものが好きなので、飾りは10個の銀色のボールだけ。





それでもすごく綺麗で、わたしが日本に帰ってからも彼の目を楽しませていたようですが、1月5日を過ぎ、とうとうツリーとサヨナラすることに決めたそうです。

けれど、問題は、ツリーをどこに捨てるか。彼のフラットにはゴミ捨て場がなく、ゴミは全てダストシュートに投げ入れることになっています。一度、ワインの瓶を落とすのをためらったダーリンが、管理人のところへ捨てる場所を聞きに行ったのですが、帰ってきた答えは「割れてもいいから投げ入れろ」でした。だからといって、クリスマスツリーがダストシュートに収まるわけもなく(まあ、頭をダストシュートに突っ込んだクリスマスツリーを想像するのはちょっと楽しいですけど)、いったいどうしたらいいのだろう・・・というのがここ数日の懸案事項だったのですね。

しかしながら本日、ダーリン(仮名)は正解に出会ったようです。

彼:今日、フラットの裏の空き地にクリスマスツリーが植えられていたよ。たぶん捨て場所に困ったうちのフラットの住民が、植えたんだと思う。
私:じゃあうちらのクリスマスツリーも植えるしかないよね。
彼:でも、みんながそんなことをして、フラットの裏がクリスマスツリーの森になったらどうしよう。



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