あずきの試写室

2001年09月27日(木) 「テルミン」

実はこの映画を知るまで
「テルミン」なるシンセサイザーの元祖となる
楽器が存在することを知りませんでした。

ロシア生まれのテルミン博士は
テルミンのデモンストレーションのため
訪れたニューヨークに拠点をおき
活動をしていますが
ある日いきなりロシアに強制連行され
一時は死亡説まで流れます。
ロシアで強制収容所生活を
余儀なくされた後、音楽の教師をしたりして
生活をしていたですが。。。

テルミンの音自体がなんだか不気味で
ヒッチコックの映画音楽に使われていた
というのもとっても納得。

上映開始時から絶対見たい!と思って
やっと見れました^^
が、まるでNHKのドキュメンタリー番組を
大画面で見ているようで
地味で淡々としていました。

いかにせん90分弱の短い時間の中で
97歳で没したテルミン博士の生涯を
描くことはとても時間が足りず
途中途中のエピソードがどうも
えっそれでどうなっちゃったの??と
感じたまま置いてきぼりで終わってしまったのが
とっても残念でした。

テルミンという楽器が何故普及しなかったのかは
ちょっと分ったけれど、
何故クララと結婚しなかったのか?
何故ロシアに連行されたのか?
何故従姉妹の孫がテルミン奏者になっているの
双子の娘はならなかったのか?

って結局期待し過ぎちゃった私なので
こんなに要求してるんですね。
あくまでテルミンという楽器をメインにしているのだから
枝葉的な話まで入れてしまったら
収拾がつかなくなってしまいますよね。

中ではニューヨークで知り合った
テルミン奏者のクララ・ロックモアとの
数十年ぶりの再会は、思わず感情移入してしまいました。

2人が出会った頃のクララの誕生日のケーキにちょっとした
仕掛けをしているテルミン博士の
お茶目さは心に残りました。

テルミンは一台で演奏をするより
いろいろな楽器と組み合わせてこそ
より面白い雰囲気が出せるなあなんて
個人的に思ってしまいました。

ビーチボーイズの「グッドバイブレーション」が
今も頭の中でリフレインしております(笑)

思い入れがあるので長い長い(爆)


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