38年ぶりの映画製作となった丹下左膳。 先日獅童で、ドラマにもなりましたが。 こちらはトヨエツの左膳いかに。
「こけ猿の壷」というみかけは古臭く 価値のなさそうな壷には、100万両という 秘密が隠されているという。 その壷をめぐってのお話なのですが、 笑いあり涙ありの 人情劇に仕上がっています。 といっても、正直超大作時代劇というよりは、 ちょっとテレビドラマの時代劇風の こじんまりした感じ。 雰囲気としては、漫画のようなテンポでもあって 「はぐれ雲」を連想しました。
トヨエツの左膳は、ちょっとにらみをきかすと なんだか爆笑問題の太田に似ていて(ほんとに) 笑ってしまいそうになりましたが、 片手が不自由なので、口にくわえて 刀を抜くところなどは、結構かっこいいです。 おかみさんの和久井映見も、 気は強く、ビシバシ物は言うものの 根は優しい姿が結構さまになっていました。 そして、もう主役といってもよい ちびちゃんのちょび安がかわいいですねー。 後の姿より、浴衣でちょこちょこ歩く姿が とっても愛くるしいです。 と、主役の3人と共に印象的なのが 柳生家の夫婦。 いやあ野村宏伸おじさんになりましたねー(失礼) 妻の麻生久美子のツンとした綺麗な顔が 目に焼きつきそうでした(笑)
原作に忠実にというよりも、 山中貞雄監督の作品をリメイクしたものなのですが、 この作品原作者林不忘には 不評だったんですよねー。うーん。 今回見に行こうと思ったのは、 あくまで林不忘ファンとしてだったので ちょっとその点は複雑。 でも、38年ぶりに、左膳が復活したということだけもう 自分としては満足なんですが。どうでしょうか。
それにしても、脚本の江戸木純プロデューサーは ほんと見たいと思うツボが一緒なので、 これからもどんどん面白い作品 紹介して欲しい!!です。期待してますっ。
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