あずきの試写室

2005年01月05日(水) 「舞台よりすてきな生活」

子供嫌いな劇作家ピーターと子供が欲しい妻メラニー
そしてそんな二人の家の隣に引っ越してきたエイミー。
この3人のやり取りが、なんとも言えずいいですね。
ちょっとこまっしゃくれたような少女と
子供に対して最初は戸惑い、接触しないように心がけているような
ピーターが、徐々に心を開いていく姿は
とってもリアル。
また妻のメラニーと同居の痴呆症気味の母をはさんでの
夫婦の会話もなかなかです。

ピーター役のケネス・ブラナーが
おおいそう!こんな感じの劇作家。
なんて感じで、実際監督そのものらしいですが(笑)
ちょこちょこと合間にはさまっているような
劇中劇も味があるものの
やっぱり苦悩しているピーターが
気の毒やら苦笑するやらで、
印象的です。

また妻メラニーほんといいですね。
実生活ではショーン・ペンの奥さんのロビン・ライト・ペンが
演じているのですが、よい意味で気難しい夫を
手の内でころがしているような(笑)

エイミー役のスージーも母役のリン・レッドグレーヴも
主演2人に負けない味わいで、ふふふ。って感じ。
ハリウッド映画の派手な味わいとは対極な、
ごくごく普通の(あ。そうでもないか)
ご近所生活の日々をさりげなく描いてます。
ただエイミーの母に対してはちょっと辛口。
うーん複雑な気持ちもわからないではないけれど。。。

それにしても原題「隣の犬を殺す方法」って物騒ですが、
邦題もちょっと合っているような違うような(笑)



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