没後19年を経てピュリツァー賞に輝き、 英語圏ではその名を知らぬ人がいないほどの詩人 シルヴィア・プラスの結婚からその死までを描いています。
綺麗で才媛のシルヴィアを、グゥイネス・パルトロウが 演じていますが、実はこの作品の前に見たのが同じくグゥイネスの 「ワールド オブ トゥモロー」だったので 一瞬混乱しそうで、そうでもないでした(笑) 当り前ながら、シルヴィアになりきっているグゥイネス。 新婚のときの輝くような笑顔から、段々精神的に 追い詰められて魂が抜け出てしまったような姿は、 あまりにもギャップがあって切ないです。
シルヴィアの夫となるこれまた詩人のテッド・ヒューズ。 彼と出会ったことで、幸せになるはずだったのに、 どこで歯車が空回りしてしまったのか。 そしてそのことが詩の才能を伸ばすことになってしまうとは。 両方を手にすることが出来ない、残酷ですね。
でも、見ていてほんと歯痒くなってしまう。 だって、あれだけ綺麗で才能もあるシルヴィアが 夫の愛情ということに絡めとられて 子供の存在すら希薄になってしまうなんて。 そんな夫いいじゃん。 自分の道を信じて進んでいけば。 なんて思うのは余計なお世話であり、 その苦悩の深さは、他人にはわからないものなのでしょうね。切ないね。
女の子の「キャッチャー・イン・ザ・ライ」といわれている シルヴィアの半生がかかれた「ベル・ジャー」を手元において なんともいえない気持ちになったのでした。。。。
映画の中に登場するシルヴィアの母役は、グゥイネスのお母さんで 親子で演じています。
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