あずきの試写室

2005年02月16日(水) 「テッセラクト」

「EYE」をはじめ、斬新なアイデアと映像で
お気に入りのオキサイド・パン監督作品。
テーマも、四次元の展開図(三次元では未知のはずの未来や運命が
断片の組み合わせだったとしたら。。。ということらしいです)
で、観客は「神の視点」となって観る作品(かなり壮大)

舞台はタイのうらぶれたホテル。
バックパッカーを始め、殺し屋がいたり、麻薬の売人がいたり、
何しろホテルで小遣い稼ぎをしている少年ですら空き巣狙い(うーん)。
そんなホテル宿泊者のひとりひとりの物語が
時間軸のパッチワーク風になったり
現在の時間軸での行動を追っていたりで、進んでいきます。
ちょっと「メメント」はたまた「エレファント」を
連想しつつも、あまり複雑でもないので
分かりにくいということはないです。

でも、最初の方のイギリス人船乗りショーンとやくざの設定が
ちょっと分かりにくかった(笑)
それぞれの登場人物が最後には、きちんとつながっていく手腕が
見せ所なのですが。。。
正直つまらなくはないけれど、面白くもない感じが。。。(失礼)

ウィット少年が印象的ながら、とんでもないガキ(失礼)であったり。
とくに「僕っていいこ?」的なシーンでは、とほほ・・・・
心理学者のローザも、別の意味で印象的でありました。

神の視点にたって見える世界が、こういう世界だったら
見えなくて良かった。そりゃそうだ。


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