「笑いながら、せつなくなる。家族のおとぎばなし」 (パンフレットコピーより) 舞台は、一軒家の居間から始まります。 ベットに横たわるお父さんとヘルパーのさおりさん。 そうなんです、お父さんが密かに 可愛いと思っている女性。さおりさん。 年齢はかなり離れているけどね。
そんな日常に、お母さんの7回忌の法事で 帰ってくる2人の娘と息子。 そして、お父さんの回診に来る隣に住んでいる藪先生。 登場人物は、この6人だけです。
物語は家族の過去シーンを絡めながら お父さんと子供たちの 繋がりや思いを、ちょっとした 笑いも含めて進んでいきます。
長男役の堺雅人さん目当てで行った私なのですが、 お父さん役の前田吟さんの演技に釘付け。 昔(ほんと昔だなあ) 見たドラマで、とんでもなく張り切っていた 前田さんが印象的だったので、 本人を見れて感激でありました。 あ。勿論堺さんは素敵でした^^ 映画やドラマで見る ちょっと寂しげな微笑みも健在。 堺さんを見ているだけで、 なんか暖かいものを感じるなあ。
って、でも、舞台は暖かいものを感じる というのとはちょっと違って。 正直、話としては苦手なジャンルでありました。 子供の時の家族と大人になっての家族の役割は 変わってきてしまうとは思うものの、 お父さんの寂しさはほんと切ないです。 お父さんの恋しているのは、ひとりの女性というよりは 家族に対してのものかも。。。 なんて思わず深読みしてみたくなりました。
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