あずきの試写室

2005年03月22日(火) 「お父さんの恋」

「笑いながら、せつなくなる。家族のおとぎばなし」
(パンフレットコピーより)
舞台は、一軒家の居間から始まります。
ベットに横たわるお父さんとヘルパーのさおりさん。
そうなんです、お父さんが密かに
可愛いと思っている女性。さおりさん。
年齢はかなり離れているけどね。

そんな日常に、お母さんの7回忌の法事で
帰ってくる2人の娘と息子。
そして、お父さんの回診に来る隣に住んでいる藪先生。
登場人物は、この6人だけです。

物語は家族の過去シーンを絡めながら
お父さんと子供たちの
繋がりや思いを、ちょっとした
笑いも含めて進んでいきます。

長男役の堺雅人さん目当てで行った私なのですが、
お父さん役の前田吟さんの演技に釘付け。
昔(ほんと昔だなあ)
見たドラマで、とんでもなく張り切っていた
前田さんが印象的だったので、
本人を見れて感激でありました。
あ。勿論堺さんは素敵でした^^
映画やドラマで見る
ちょっと寂しげな微笑みも健在。
堺さんを見ているだけで、
なんか暖かいものを感じるなあ。

って、でも、舞台は暖かいものを感じる
というのとはちょっと違って。
正直、話としては苦手なジャンルでありました。
子供の時の家族と大人になっての家族の役割は
変わってきてしまうとは思うものの、
お父さんの寂しさはほんと切ないです。
お父さんの恋しているのは、ひとりの女性というよりは
家族に対してのものかも。。。
なんて思わず深読みしてみたくなりました。


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