あずきの試写室

2005年03月26日(土) 「ロング・エンゲージメント」

「アメリ」から3年ジャン=ピエール・ジュネ監督と
オドレイ・トトゥ主演で送るミステリー+恋愛(純愛?)作品。
「アメリ」とどーしても比較されますが、
バリバリの戦争ミステリー映画に仕上がっておりました。

とにかく、戦争シーンには力が入っていましたねー。
第一次大戦フランス軍とドイツ軍が数百メートルで
対峙する塹壕「ビンゴ」
そこで繰り広げられるシーンと、
戦後、戦争で処刑されたとされる彼マネク(ギャスパー・ウリエル)を探す
マチルド(オドレイ・トトゥ)の必死な姿のシーンの
対比が印象的ですね。とくに、ビンゴの戦時中と戦後。
ああ。なんかこのシーンを観ただけで
戦争の空しさと人間の愚かさを感じてしまいました。

とにかくひたすら彼は生きていると信じているマネク。
その姿は、ちょっぴりだけアメリを想像しちゃうのは、
監督とトトゥコンビという先入観が強いせいだけかな?

ジュネ監督の映像美も随所に感じられるけれど、
全体的なトーンはあくまで地味で、
マチルドの信念を貫く気持ちに
支えられた物語。
ベテランに脇を固められ
安心して観ていられるけれど、
なんだかすごさを感じないのが残念。。。


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