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2003年01月26日(日)

ああ王子様、あなたにあんな繊細なふりの手紙を書いておきながら、
私本当は凄くストレスが溜まってイライラしたりするの。

ごめんね。

いっそ手紙日記にしたらどんなに楽かと思うよ。
「疲れた、だめだ」とかあなたに向けて書けたらね。

■ベックとママレイドラグのアルバムを買う。
ベックで涙。
ひくひくと泣きながら
「言葉も通じないのに音楽って凄いなあ」と
小学生の作文が頭に浮かんだ。

とてもとても、自分の内面におりていくことで
外側への力を獲得するとか、
そんな台詞は浮かばなかった。
ロッキンオンの締めきり迫る。



■「ああ、あれは向こうの庭にいるとらねことぶち猫夫婦の子供なんだよ」

大好きな先輩と御飯を食べた帰り道、
彼女は学校の花壇に猫を見つけると、嬉しそうに近づいていった。

猫が好きな人というのは
どんなに端っこに丸まっているのでもすぐに分かるらしい。
私のように動物に興味がないと、見のがして通り過ぎる隙間だ。



「あのぶちには兄弟が五匹いたんだけど、
愛想が悪い子は人間にえさをもらえないから死んじゃったの。
今はあの子と、孤高のとらねこの二匹だけ。
縄張り争いで勝ったから、あんな日なたのいいとこをとってるんだ。」
・・・
延々語られる猫代々の物語。
へえ。まるでドラマの世界だな。
「良く見てるねえ。
普通のひと毎日学校来ててもそんなの知らないって。
先輩それ合コンで言ったら、かわいいってもてるよ。」

「私もあなたみたいに考えられたら、少しは生きやすくなるのかもねえ。」

本気でアドバイスしたのに大笑いされた。

「この話、友達に言っても
『ああまた猫?はいはい』って相手にされないから
ずっと胸にしまってたのよ、全部話したのあなたが初めてだ。
こんなの面白がる人なかなかいないから。」

久しぶりに、相性がいいとはこういうことをいうのだろうと実感出来た人間関係だった。



話を聞いてもらうのがこの世の喜びだっていう誰かが
与えてくれたあらゆる話題のかわりに何かを受け取る欲を消し去ってくれたら。
誰にも聞いてもらえないくだらないことを、
心の奥にしまって眠りについてしまった誰かがベッドから出てきてくれたら。
私はもっと生きやすくなるのだろうか。

私は面白いと思ったものに「面白い」と、
かっこいいと思ったあなたに「かっこいい」と心から言うだけだ。
それが貴重がられたり、
重いと言われたりするけど、
本心だから変えようがない。



だからほとんどの場面では、嘘を吐く。



■池澤夏樹がイランの普通の家族を取材した本を出版するという。(新聞より)
彼らは戦争になったら被害を受けると予想される人々だ。

想像する、という行為は時に残酷だ。
しかしなんと有効な提案を、この人はしてくれたのか。
是非読みたい。



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