2003年03月10日(月) |
キャラクター日記 第一回 |
キミと映画を見た帰り、 駅を降りたら 西の空にきれいなみかづきが見えた。
他の星は空のまん中に 堂々と散らばっているのに それははじっこに、 ひとりぼっちで でもちからいっぱいひかっていた。
もうすぐはるがくるなんて ぜんぜん信じられないくらいさむいよ。 でももうオリオン座はいない。
ボクはコンビニで肉マンを買う。
ひとりの部屋でふうふうしながら食べると なぜだかはらはらとなみだがこぼれる。
キミの顔や、
鼻にかかったコエや、
ディオールの香りや、
骨張った細い指にはまったボクがあげたリングや
抱き締められた時のごつごつした肩や
そういうのが全部、いとおしすぎて声にならない。
たまたまつけたテレビではフランス映画を流してて キミも見てるのかなって思いながらぼんやり目をやる。
この瞬間に、キミはボクのことを考えてくれてる? ほんとにほんとに、ボクとおんなじくらいの強さで?
北川恵吏子+浜崎あゆみ+愛内里菜+江國香織+魚喃キリコ(の細部) というつもりで書いてみました。
最近キャラクター小説というものが 大変面白そうだ、と思ったので 自分というものの匿名化を日記からはかっていこうと思います。
「そういう分裂病みたいのは 援助交際してる女子高生が 学校だといい子やってる原理と同じことだよ」 と友達にはいわれたのですがまあ、とりあえずストレス解消になるので。
実はこのあいだひとつへにょへにょキャラものを書いて あまりに気持ち悪いのですぐ消したら たまたま見てくれた人がいらして。 あれは気持ち悪くて良かったよとおっしゃって頂いたので 新しいのを載せてみる次第です。
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