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2003年03月09日(日) 宮沢りえちんになりたい(切実)

御無沙汰の方も多いし、
日常の報告もしないとね。

手紙日記だけと言うのはあまりに狂気の沙汰だ。



■一冊の本に出会った。本当に面白い本だった。
もしかしたら私の人生を変えてしまうかもしれない。
どうしよう今さら。

大塚英志「キャラクター小説の作り方」(講談社現代新書)。
キャラクター小説
(いわゆるオタが読みそうな、漫画が表紙のやつ)の位置付けと
その可能性について。

私が今まで分からなかった
「スターウォーズやガンダム、SF、を好きだ」
さらに言うなら「椎名林檎は嫌いだ」
と言う人々の気持ちがやっと理解出来た。

いま、オタが読みそうな、ということを書いたけれど
この本は決してオタのみに向けて書いた内輪ものではない。
キャラクター小説家を目指す人でなくても楽しめる。

何より、私を一日にして
「角川書店第一志望」の女の子に変えてしまった。
(本当に今更、ねえ)



>仮構にしか描けない、と自覚することをもって、
>初めて描き得る「現実」があるのです。
>とうに「現実」と向かい合うことを止めた多くの文芸誌的「文学」の
>真似をすることはないのです。

著者はキャラクター小説を目指すオタたち(で失礼ならばサブカルチャー好きな彼、彼女・・・私も含んでくれるかな)
に訴えている。

手塚治の素晴らしさは、記号であるところのキャラクターを用いて
現実の「死」「壊れやすい体を持つ人間」という現実に挑んだことだと。

>いいですか、人が撃たれたら、血が流れるものなんです(村上春樹)

それを忘れてはいけない。
現実と全く違う世界をつくり出す君たちだからこそ、
忘れてはいけないのだ。



自分の内面を曝け出さない表現に、一体何の意味があるのだろうかと
ずっと思ってきた。
しかし、今新しくやりたいことが見えたという事実を前にして、
私は変化した自分に気付く。



魚喃キリコ「短編集」の女の子全員が、
あまりに私そのままで
でも泣けなかったのはそのためなのかもしれない。

(言ってることがわかんねえよ、という方は本を読んでください。
絶対面白いから)



■「戦場のピアニスト」
「水戸短編映像祭セレクション」
「アレックス」
「曖昧な未来」
「青の稲妻」
「アカルイミライ」
ゴダール二本立て

最近(結構前のもあるけど)映画を見ている。
映画好きの人にお勧めしてもらっているうちに
帰りによっていくのが少し癖になって。
ささやかな楽しみ。

とやかく言えた身ではないけれど
「戦場のピアニスト」は実際にあったお話の物語化らしく、
そのせいかだらだらしてしまりがなかった。
ドラマティックでもないから泣けない。

まあだらだらしてしまりがなく、ドラマなんてないし
ノイズだらけなのが
実話というものだというなら
それはそれで大変賛成である。



■一人称
魚喃しかり、林檎しかり。
どっかのポエマーしかり。
「ボク」という表現を文語で使う女の子が増えているのは何故?

ちなみに私は
ワタクシ、ワタシ、という表現を使う男性を
折り目正しくて素敵だと思います。

貴乃花の引退会見のときに感じたこと。



■夜中、陰気に「GOOGLE鬱」になってたら面白いものを見つけた。
松尾スズキと天久聖一を足したような陰気?

http://death.s15.xrea.com/


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