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2003年03月13日(木) 「あなたは困難を克服し、何を得ましたか?」

週刊ダイヤモンドの副編集長の方にお会いする。
非常に人間ができた方で
さすが、という踏み込んだ一言をくれた。

だいたい、答えが出ないことを
さも答えがありげに書かなければならない就職活動において
テクニックの先にあるものをしっかりと見据えてくれる方がいるというのは
非常にありがたい。

それでこそ
うんうんうなって
うなりにうなって
「これを得ました!」と
はっきり明るく言えない私の、悩む意味もある気がする。



以前(「考える人」の雑誌研究のとき)に書いた
伊丹十三のエッセイの話を作文にした。
「私自身は無内容な容れ物でしかない」という文章。
伝える仕事がしたい、しかし伝えるものは私自身の内面ではなく
人から聞いた話、人の生き様、人の技に過ぎぬのだと。

「よく分かるしそのまま出していいと思うけど
こういう姿勢って、本当はずるいんだよね」ということだった。

うすうす気づいてはいたが
話を綺麗にまとめるために省いていた核心を言い当てられた気がした。



本当に無内容な人は、自分のことを無内容などとは言えないし、
本当に不細工な子は、自分のことを不細工だなんて恐縮しない。


「自分のことを頭が悪いなんて言わないで」と友達に怒られたことがある。

そんなあたりまえの事実を、わざわざ口に出していた私の
未熟さ、傲慢さをいまさら思う。


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