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2003年04月13日(日) 「冬構え」

町田康「権現の踊り子」「夫婦茶碗」。
なんてだめな一日。

きちんと好いとう女性がいて、
金銭的に養ってもらっている実務的彼女もいて、
という男のもとにヒモのヒモ、という感じにごろごろと転がり込み、
私はお金を貸せるわけでも、
面白い話題で素敵な世界を開かせてあげられるわけでもないのに
だめをだめにこすりつけたあげく
「私を褒めよ、可愛いと言いなはれ」などと宣い
さらに「可愛いぜ」と無理にいわせた結果
ひどくむなしくなって思ってねえだろ、とすねるというくだらないことを
繰り返した。
とこんなドラマのような話は嘘っぱちである。
以下すべて。

うそっぱちぱち。

デニーズで飯を奢り、お金など貸してしまった。
貸してしまった、と今言ったが
私は独り立ちしているわけでもないから
それは父が公務員という非常に堅実な毎日を送り続けた末に手に入れた金。

すべて、このような行動の源というのは
私の劣等感によるものだ。
「コレットのパーティーに行ってひどい客層だった」とか
そういうなんというか、業界に対する劣等感。
コレットに行ったことに対する恨めしさとコレットをバカに出来る羨ましさ。
可愛くて話もうまい彼女や
独り立ちしている人たち。
そういう劣等感だ。

要するに私はかっちょええ職業に就きたいだけなのだろうか。
腰を低くすればするほどなんだか偉そうに見える肩書きが欲しいのかえ。

男になぜなぜしてもらったり、してもらえなかったり
かっちょええ職業の名刺なぞ持っていたり
ちょっとなんだかクリエイティブな人と飯を食ってみたり
洒落た服着たり洒落たカフェ行ったり
可愛くマスカラで睫毛を伸ばしてみたり
昔は頭よかったんだぜと言ってみたり
そういうのを全部取り除いても
私はここに居るのだという何かきちんとした肯定されたものが欲しい。

それがない限り私はずっと、
だめにだめをこすりつけて生きていくことになってしまうのだ。
ぞおとする。
反吐が出る。

自分が自分の足でたっている。
自分は自分の何か、を生かしてお金をもらって飯を食っている。
つうとこに生きたいな。

BSで笠智衆。
家族と、こういうドラマがなくなったねえという普通の会話をしながら
茶を飲みのみ。
老人が自殺の旅に出る。
びしょびしょとした話。涙。
涙涙のびしょびしょさ、しみったれさ。
じじい(笠智衆)の演技にうなる。

自分のだめを少し忘れて、
刹那の楽しさに酔いしれる。
ああ、町田康の小説と笠智衆か。
昭和の人間か、私は。

男の誕生日に、何か贈答品をと思う。
贈答品を選ぶ時間は大変幸せだから。
それだけのことで。時間を埋めるだけ。

思うところは色々あるが結局このように陰鬱な語り口になる自分に結局のところ嫌悪感。
たのしくたのしくやさしくね、と
たのしくたのしくやさしいく生きていきたいだけなのになあ。

明日素敵な女の子に会ったら
少し何かが変わるかもしれないと
また私は人に問題をこすりつけようとして。

ちょっと乙女風味の女の子になりたいのあたしは。
生産性のある話を出来る自立した可愛げのある輩に。
「この星の一等賞になりたいの俺は、卓球で」風の倒置技法。

おまえの話は分からないから
それを生かして倒置技法でも使ってみやがれという
アドバイザーの指示により書くに至る。
と、いうとなんだかお褒めの言葉を頂きほほほほほほ、という感じがするか。
バッキバキのだめ出しをされたんだよ俺は。
要するにまた問100、という感じに
つう俺っつう一人称は何だよ。

就寝。せずにまだ笠智衆。
岸本加世子。

アクセス解析なんてもうやめる。

嘘っぱち。


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