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2003年04月30日(水) いくつの悲しみも

ルルルルルールルルルー。春っぽいハミング。

黄金色した太陽の下、黄金の週のまっただ中を。私は歩いた、ビル群に向かって。私は歩いた、明治通りを。神田川を渡り、逢い引きする男女とすれ違い、ビル風に吹かれ、そういや男もいないのに。そうだ誰かの信頼もなくして。「強い気持ち、強い愛!心をぎゅっとつなぐいくつの悲しみも残らず捧げあう」そんな歌を口ずさんでね。私は歩いた。歩いた歩いた都電に沿って。ボーダーに白いスカート、靴はマリンなローファーで。歩いてもついた先は、池袋駅だったけれど。

どこかに何かが待っているなんてのは絶対に嘘だ。だってこれだけ歩いたのに。池袋以外の何か、高田馬場から明治通りを行った時に、でてくるものは他にもあった筈なのに。

突然頭の中で、何かがぶつっと切れた。それは長い間の思いや、淡い期待や、きゃわいげや、あらゆるつなぎ止めておくと苦しいもの。それが切れた。

切れたからって次にどうしようってんでもない。でも切れたからには仕方がないからこれはこれ、あれはあれってんでおざなりに、指示語全開に私は毎日を続けてゆくのだろう。生活をつなぎ止めてゆくのだろう。

マリメッコの苺柄の鞄。鏡の前で合わせては、元に戻し、また合わせて。戻した後に列車に乗った。テレビには白い人たちと大和田獏のくそ真面目な顔。

「私はさあなたが思っているような綺麗な人間ではないの」なんてそれこそ綺麗なこと、を言ったことがあるけれども実際私は本当になんてなんて、きれいできれいですなおですなおで、どうしようもないくらいにそれがけなし言葉だってことに今更気付くなんて大馬鹿野郎だってことをいまさらこうして無印良品「無漂白種つきアプリコット」を、つまりってえことはあれだ、要するに印のない黒い杏をほおばりながら書いてるってのはちょいとああた。どうしたって気持ちは落ち込むはずなんだよな。

そういえば今思いついたのでここに書き留めて置くけれども、私のこどもの名前は「旅人(たびと)」にする。七尾旅人君からとったのもあるし、人生は旅だとどこかで聞いた言葉が非常に素敵だと思ったため。

コースケ君はまだ見てくれているのか。もうさすがにやめてるかね。


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