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2005年03月08日(火)

王子さまに会った。
ご飯を作ってくれた。
鶏の胸肉を焼いたのと、ウィンナーを食べた。
ケチャップをつけたら、とてもおいしかった。
王子さまが持ってきたCDをかけた。
ジョナサン・リッチマンという人の
『That summer feeling(あの夏の感じ)』という歌。
あんまりいい声なので、泣いた。
ご飯粒を飲み込みながら、ぽろぽろぽろぽろ泣いた。
鼻水が出てきた。
ずっと泣いていたらばれて、笑われた。
生きていてよかったと思った。

王子さまは私のことを「タマちゃん」と呼んだ。
私がアザラシのタマちゃんみたいに太っているかららしい。
かわいいので気に入っている。
それならずっとアザラシがいいと思う。

port of notesの曲に、
"When I see your eyes, I feel
There's a hidden meaning in this life."
という歌詞が出てくる。
王子さまを見るたび、私はそのことを思う。
王子さまといるとき、自分が
現実と違うところにいる気がする。

王子さまには心がない。
だから、心臓の下の骨がへこんで、
背中に突き抜けそうな穴が空いている。
そんなことは知らなかったので、うれしかった。
うれしくて、その、胸のくぼみに触れてみた。
怒られると思ったのに、黙って見ていてくれた。



文章はものごとをきれいに整頓し、装飾する。
だから嘘だ。
音楽が流れた瞬間のあの幸せな沈黙だけを、私は信じる。
会社に行く前の朝、パソコンに向かいながら思う。






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