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2005年06月11日(土) 金魚の話など、メモ

■何か他のもの

「若い頃はね、テニスとか野球とか、色々スポーツもやってたんだけど、最近はすっかり金魚だね。特に“ランチュウ”ね。弱くてすぐ死んじゃうから育てるの難しいんだけど、はまっちゃって」。

昨日仕事でご一緒したカメラマンさんが嬉しそうに話すのを、ぽかんと聞いた。猫や犬好きはよくいるが、金魚を愛でる人には初めて会った。「本郷三丁目にあるから行ってみなよ」と勧められた金魚屋さんがちょっと気になる。大人は、みんな仕事の他に、趣味やら何やら見つけて生きていっているのだな、と思う。



■彼女

(友人と)友人の彼女に会う。看護師を目指して上京し、学校に通っているそうだ。色々と質問をする。仕事でもプライベートでも、こうして初対面の人と顔を合わせて仕事のことやアルバイトのこと、学校の勉強のことを聞いていると、「みんな本当に頑張っているなあ」と素直に感心させられる。こうもみんなが全力投球しないと社会は回らないものだろうか。私などは怠惰なので、半分くらいの力で仕事できたらな、と考えてしまうのだ。しかしそんな要領は持ち合わせていないので、いつも力いっぱいか、力いっぱいでも失敗するくらいなのだが。



■思考停止

2003年4月22日の日記がよかった、という感想をもらった。「文章を読んでいて画が浮かぶんです」という。嬉しかったので、昔の日記を振り返って読んでみた。ちょうど就職活動中、しかも苦戦している頃の文章だ。1日毎に遡っていく。多くの日記が、物事を深くまで掘り下げて書かれていた。実際には掘り下げられていないのだが、一生懸命悩んで掘り下げようという努力が見えた。「こんな難しい本に、大学3年生が偉そうに感想を述べてしまうのか」と赤面し、呆れる日もあった。

日々のディティールを凝視せよ。目の前にあるものをじっと写し取れ。そう思って今は書いている。「思想」や「国家」や「世界」について、私は言葉を持たないと気付いたからだ。しかし、悩み続けたゆえに「思想」(もちろんそれは空回りで薄っぺらく、発表するにはあまりに恥ずかしい類のものであるわけだが)をぶちまけていた2003年4月の私に比べて、今の文章が思考停止していることは否めない。つまらない大人になるってこういうことかしら。ぞっとした。


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