大切な友人が会社を辞めるという話をまた聞いた。しばらく実家に帰ってゆっくりするそうだ。なんとなく安心した。「ひとごとだ」と怒られるかもしれないが、体や精神に支障をきたしてまでするべきことなんてなにひとつないのではないかと最近は考えている。
自分に引き寄せて考えても、それは同じことだと感じる。ただ、本を作っていると「もう少しこうできるかな」と欲が出てくるもので、最後は自分との戦い、または自分との折り合いの付け方に尽きるのかもしれない。なかなかやめられずに辛い思いをしている編集者はたくさんいると思う。その人は辞めることを「挫折」と表現していた。
才能のある人が仕事につぶされませんように。私みたいにとても普通の頭の人はたまにそんなことをぼーっと考えます。
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