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2006年03月11日(土) 村上春樹 原稿流出(とはあんまり関係ない)

村上春樹さんの顔が「原稿流出」の文字とともに朝日新聞の社会面に載っていたので驚いた。色々調べていたら、事件はあの「ヤスケン」と関係があるらしい。ネットをたどっていると、2003年の11月ごろの記事に行き着く(「村上春樹 原稿 yahooオークション」とかで検索してみてください)。私は村上春樹さんのファンで、今も『遠い太鼓』というギリシア在住期のエッセイを読んでいるのですが、こんなことが起こっているだなんて全然知りませんでした。普通に自分て無知だなーと反省し、この事件について彼が寄稿しているという文春を買おうと思いました。それと、昔のエンタクシーで坪内祐三氏が真相を語っているとかいないとか。手にはいるなら読んでみたい。

話は全く変わって―上記に比べればほんとにどうでも良いことですが―働いて、食べていくって大変なことだとつくづく感じています。お給料をたくさんもらいたいだなんて全く思っていないのですが、「そんなに多くなくていいから」っていう程度のお金を稼ぐのも、けっこう力がいるものだ。

それで、お金がキチッと稼げるようになるには、私の場合生活がキチッとしていることが極めて大切だということが最近は分かってきた。大学生の頃は何にも夢中になれずいつも鬱々と過ごしていたが、あれはお湯も沸かさずペットボトルのお茶を飲んで、部屋をろくに片づけなかったからではないかと思う。

今は、部屋はきれいになった(意識してやっていたら習慣になったので、未来永劫大丈夫だという自信がある)が朝起きられない。毎日2時就寝を心がけているので、理屈で考えれば7時、8時に目覚めることは不可能ではないはずなのに、いつも9時になってしまう。それからお風呂に入って出社するのが10時半ごろ。実家に帰ると、母が6時半には「ごはんができたよ」と呼びにくるので午前中が極めて長い。どちらが良い一日が送れるかは、一目瞭然です。

私の母が父の細々とした収入のみで家族の食事その他もろもろをやりくりできた、できているのは、この「生活力」にあるのだということが分かってきた。つまり、生活がちゃんとできれば、お金も貯まるし仕事もデキる人になるという気がするのです。……こんなことは、どこぞの自己啓発書に鬼のように書いてあるのだろうけれども、なかなか実行するのは難しいなあと悩んでいます。

なんだか話がずれてきましたが、この歳になってもなんとなく心にわだかまっている不安な気持ちが消えないことに、少し苛立っています。これは絶対に仕事のせいなのだが、仕事が嫌いなわけではなく、かといって辞めたらそれはそれで楽しい人生が待っているかもしれないし、しかし辞めたら引き返せない感じはいつもあって、それが怖くて怖くて仕方がない。

結婚したり子どもが生まれたりすれば、また状況は変わるのだろうか。よく分からない。こういう不安を同じ歳くらいのみんなが少なからず抱えていることはなんとなく予想がつくのだが、この類の不安についてはみんなで不安を吐露しあったり「ああそれ分かる」と共感できたところで全く解消されないところがとても煩わしい。

まあいいや。突然めちゃくちゃな独白を書いたのは、「こんな日記、だれも見てないんだよな。見ててもあんまり面白くないのかな」という(これもまた別の)不安が襲ってきたあとに、なんだか妙な開き直りの心境になったからなのです。世の中に、面白いブログがありすぎ。ほんと、私みたいに日々のセンチメンタルとかまじめに綴っているのなんかより、100倍くらい面白い、ふつーの明るい日記が世の中に多すぎ。私のと同じカテゴリに属するロマンチスト系独白は、見ていて鳥肌が立つだけ。……でも、芸風なので今までのまま「王子様」とかいって続けますが。

あーあ。働かないで暮らしたいなあ。ずーっと寝てたいなあ。とか、大学生みたいなことを、久しぶりに言ってスッキリする。


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